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秘蜜に濡れて
第23章 一雫の秘蜜
じゅぶっじゅぶっと音を立てて愛撫を施す。

尖先が喉奥を突くと嘔吐きそうになるけれど、それすらあいりの芯を熱く滾らせていく。

「あいっ…りっ…で、るっ…!」

あいりはその声にぐっと喉を開け筋をなぞった瞬間、撥春の先から精が迸った。

青臭い匂いが鼻を抜けていく。

記憶と中にその匂いが確かに知っているのに、靄が掛かった向こう側へは辿りつけない。

あいりは舌の上にあるそれを如何したらいいか分からず、撥春を見つめた。

「えっ…あっ、出していいよ」

撥春はティッシュを数枚引き抜くとあいりに手渡した。

ドロリと唇から糸を引いて吐き出される白濁液。

「…ごめんなさい…」

謝るあいりに撥春は何に対してなのか眉を顰めたが直ぐに合点がいく。

「いや、そんなの飲まなくていいから」

「でも…」

ティッシュをゴミ箱に放り込むと、撥春は唇の端を拭ってやった。

「あいりから咥えてくれただけで充分だよ」

納得いかないあいりの額にこつんと撥春のが当たる。

「んっ…」

撥春の指があいりの秘部を撫でるとくちゅりと水淫の音が聞こえる。

「咥えて、濡らしたの?」

「ちが…っあ」

「違わないよ、乾くどころかさっきよりびしょ濡れだ」

ぐっと内壁を押し分けて挿し入れると中はしとどに濡れて撥春の指を飲み込んでいく。





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