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秘蜜に濡れて
第1章 今宵、星が零れたら。
手を振るのはマーケティング部の柘植 里美、隣には海外事業部の持田 ニコル。

揃ってモデル顔負けの長身とスタイル。

「行こっか!」

疑問符だらけのあいりをタクシーに乗せ、向かったのはニコルの家。

「ね、何?なんなの?」

「圭吾に聞いてないの?」

全く状況を把握できないあいりを他所にニコルはクローゼットから、黒のミニワンピをあいり目掛けて放り投げて来た。

「半分営業、半分遊び」

里美の手で着替えさせられ、ヘアメイクをし、渡された小さなガラスビーズのイヤリングをつけた。

玄関でいつもより3センチは高いヒールをはかされる。

またタクシーに乗り込んだところで、やっと説明が始まった。
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