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秘蜜に濡れて
第5章 purple line
タクシーがマンションの地下駐車場に滑り込む。
「あいり、着いたよ」
「…ん〜…」
眠りから僅かに醒めたあいりを連れてエレベーターに乗り込む。
「…こ、此処どこですか?」
「俺のマンション」
目を丸くするあいりに、思わず吹き出しそうになる。
「時間切れになるって急かしたのはあいりだよ」
そんな馬鹿なと目を白黒させるあいりを横目に、エレベーターはチンッと言ってドアを開けた。
「はい、行くよ」
両手で背中を押されながら、さらりと撥春の家に来てしまった。
同じマンションなのに、怜二のそれとは全く違っていた。
通されたリビングはすっきりとしていて…殺風景…だった。
ふかふかのソファセットに腰を下ろすと、撥春がキッチンからミネラルウォーターのペットボトルを運んできた。
「酔い、醒めたみたいだね」
「…ぅ…はぃ…ぁの…何か失礼な事しませんでした?」
撥春は少し考えて、意味深な笑みを向けた。
その笑みと、この状況に明らかにあいりは緊張していた。
「あいり、着いたよ」
「…ん〜…」
眠りから僅かに醒めたあいりを連れてエレベーターに乗り込む。
「…こ、此処どこですか?」
「俺のマンション」
目を丸くするあいりに、思わず吹き出しそうになる。
「時間切れになるって急かしたのはあいりだよ」
そんな馬鹿なと目を白黒させるあいりを横目に、エレベーターはチンッと言ってドアを開けた。
「はい、行くよ」
両手で背中を押されながら、さらりと撥春の家に来てしまった。
同じマンションなのに、怜二のそれとは全く違っていた。
通されたリビングはすっきりとしていて…殺風景…だった。
ふかふかのソファセットに腰を下ろすと、撥春がキッチンからミネラルウォーターのペットボトルを運んできた。
「酔い、醒めたみたいだね」
「…ぅ…はぃ…ぁの…何か失礼な事しませんでした?」
撥春は少し考えて、意味深な笑みを向けた。
その笑みと、この状況に明らかにあいりは緊張していた。