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秘蜜に濡れて
第7章 夢から醒めたら
リビングのテーブルの上にはグラスとランチョンマット、カトラリーが既にセットされていた。
ソファーではなく、ラグの上に直接座ったあいりはキッチンで忙しく動く撥春を見つめて落ち着かない。
手持ち無沙汰でキョロキョロすると、本棚の背表紙やDVDのタイトルを眺めて、少しでも撥春のことが知りたいと思った。
''あなたみたいな普通の女じゃ満足出来ないわよ''
律の台詞が頭から離れない。
せっかく逢えたのに…心の中がぐちゃぐちゃになっていく。
「お待たせ」
撥春が真っ白なお皿を二つ右腕に乗せ、左手にはサラダボウルを運んで来た。
お皿にはミートソーススパゲッティ。
「食べようか」
いただきますと声を合わせ、フォークに絡ませると口に運んだ。
撥春はあいりの様子を伺っている。
「ん!美味しい!」
「本当?良かった、口に合って」
破顔の顔で自分も口に運ぶ。
「んー!初めて作ったにしては上出来だな!」
「?!作った…?伊坂さんが?」
「うん、今日はMスタだけだったから、時間も余裕があったし頑張ってみました」
あいりは言葉を失う。
ソファーではなく、ラグの上に直接座ったあいりはキッチンで忙しく動く撥春を見つめて落ち着かない。
手持ち無沙汰でキョロキョロすると、本棚の背表紙やDVDのタイトルを眺めて、少しでも撥春のことが知りたいと思った。
''あなたみたいな普通の女じゃ満足出来ないわよ''
律の台詞が頭から離れない。
せっかく逢えたのに…心の中がぐちゃぐちゃになっていく。
「お待たせ」
撥春が真っ白なお皿を二つ右腕に乗せ、左手にはサラダボウルを運んで来た。
お皿にはミートソーススパゲッティ。
「食べようか」
いただきますと声を合わせ、フォークに絡ませると口に運んだ。
撥春はあいりの様子を伺っている。
「ん!美味しい!」
「本当?良かった、口に合って」
破顔の顔で自分も口に運ぶ。
「んー!初めて作ったにしては上出来だな!」
「?!作った…?伊坂さんが?」
「うん、今日はMスタだけだったから、時間も余裕があったし頑張ってみました」
あいりは言葉を失う。