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カノジョ
第7章 こんなカノジョ《再々》
 
 思わず独りごちる。

 マンションの窓も廊下も人影は見えない。

 見えないと思い込んだ。

 チラリと時計を見やる。

「………げっ」

 表示されている時間に思わず飛び起きた。

 自分のカラダ観察なんてしてる場合じゃ無かった。

 ベッドから飛び降りれば、反動でバイブがベッドから落ちる。

 オナニーした後、疲れて寝ちゃっていた事を思い出す。

 頭の中が急速に思考を繰り返す。

「取り敢えずシャワー浴びて頭渇かして歯を磨いて服着て靴履いて学校行かなきゃっ」

 やる事を口に出して居る間、脚は止まった儘だった。

 何やってんだ、真希。

 焦れば焦るほど脚が動かなかった。

「あっ…朝ごはんも食べないとだっ」

 部屋を出てから気付いた。

 朝ごはん大事。

 食べた物の栄養も全部おっぱいに行ってるだろとか言われるけど、そんな事は知らない。

 身長が伸びないのも、おっぱいが育っちゃうのも真希のせいじゃない。

 何て事を考えていれば、いつの間にかお風呂に到着していた。


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