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カノジョ
第7章 こんなカノジョ《再々》
数時間ぶりだね、お坊ちゃん。
でも、お姉ちゃんは今それどころじゃ無いんだよ。
もっと、余裕があれば一言二言声を掛けて、頭を撫でながらにこっと微笑んであげたい所なんだよ。
「うっ…うぅっ………」
でも、お姉ちゃんは今、コイツに苛められててそれどころじゃ無い。
思わず下腹部に手を当てて、脂汗を滲ませているところから察して欲しい。
「ほ、ほら……行くわよっ」
お母さんが先に察したみたい。
「えーっ? ちょっと待ってよー」
腕を引かれて足早に去っていく坊や。
可愛い。
ほっぺをぷくぅと膨らませて、肩から掛けた黄色いカバンをバタバタさせながら走って行く四頭身くらいの姿。
可愛すぎる。
「んあっ………」
けど、コイツはそんな感傷に浸らせてくれる時間を与えてくれなかった。
もう、かなり限界。
一気にヤれたら、その解放感でビクンビクンとイケちゃいそうな気がする。
兎に角、一歩一歩踏み出すしかなかった。
「あぁっ………」