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カノジョ
第2章 あんなカノジョ
非合法の地下カジノ。
ストレスの解消を求めた杏子がほんの拍子で脚を踏み入れた場所は、僅か数分で何千万とも何億とも大金が動く場所だった。
一介の若い女教師である杏子が踏み入れる様な場所ではない事は明らか。
それでも、日常的では無い空間に魅入られた杏子は、背徳感を覚えながらも度々訪れていた。
…この感覚……もうクセに……
ギャンブルに興じる男たちの傍を通れば、深い谷間やマイクロミニから伸びる脚へと視線を感じる。
男たちも又、乳輪が辛うじて隠れているだけの爆乳や、まるでノーパンかと思わせるスリットから覗く太腿に股間へと血液を集めていた。
…アタシ…ビッチなんかじゃ…
そうは思い込んでも、殆どの肌を露わにして、シナを作って尻を降りながら歩く様は、まさに男を誘っているとしか思えなかった。
…視線が…おっぱいにも…脚にも………
タユンタユンと揺れる小麦色の胸に、うっすらと汗が滲み出す。
学校では避けていた視線に感情が昂ぶってカラダが熱い。
教室の三個分程の広さがあるフロアを、視線を集めながらゆっくりと回った杏子。
定位置となった柱の脇へと佇むと、両手をスカートの上から股間の前で重ね、無意識に内股を擦り合わせてフロアを一望していた。
「おおぃ、ちょっとぉ」
しかし、佇んだのも束の間だった。
喧噪の中でも一際通る声に、杏子は反応を見せた。
「んぁ? 何だって言うのよぉ?」