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カノジョ
第2章 あんなカノジョ
カラダを反転させて男の方を向く事が出来ない。
「後ろ姿だけでも堪らねぇよなぁ…」
「あのプリプリのケツとか、ムチムチの太腿とかさぁ…」
「ビッチなんだろうから、ヤっちまえばこっちのモンじゃねぇの?」
「んぅ……んん……」
込み上げてくる欲情に熱い吐息を堪えていた杏子。
背後から投げられる言葉に反論する意識も無く、そればかりか、その言葉に興奮を昂ぶらせていた。
ヒソヒソと交わされる言葉が耳に届けば、耳まで赤くなりカラダ中が熱くなってくる。
「何を頼もうかと思っていたけど……姉ちゃんも……アッチを期待しているようだねぇ」
椅子に座る小太りの男がニヤニヤと笑みを浮かべて言葉を吐き出せば、杏子のカラダがビクンッと反応する。
「ば、ばっかじゃないのっ!? あ、アタシがっ……」
相変わらずの強気な口調。
しかし、それに反して、内股を擦り合わせてプリプリと尻を振る杏子のカラダを見て、男の口角は更に上がって行った
「それに……此処で真面な要求なんて……あると思って無かっただろ?」
「そ、それは……」
確かに、今までに性的要求以外の事など皆無であった。
言葉を詰まらせた杏子に、男は行動を起こしたのだった。