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カノジョ
第2章 あんなカノジョ
 
「ひゃっ!?」

 男の節榑立った太い指がマイクロミニから伸びた脚を撫で付けた。

 肩がビクッと跳ね上がる。

 背筋がゾクゾクッと震える。

「やっぱ、若い娘は肌触りが違うねぇ……
 スベスベしていながら、このうっすらとしたしっとり感とか……」

「ちょ、ちょっとぉ……」

 指先だけでなく、掌全体で太腿の柔肉を撫でられる感覚に声が上擦る。

 イヤな筈の感覚が、カラダ中に火照りを広げていく。

「姉ちゃんも…興奮……してんだろ?」

 背後から囁かれる言葉。

「やっぱ、あの太腿……堪らねぇよなぁ……」

「ヤリマンビッチのガバマンでもヤりてぇよなぁ……」

 周りのギャラリーが唾液を飲みながら呟く言葉。


…あぁ…アタシ……
…こんなに…視られて……


 視線を集めている中で男に脚を撫で付けられている痴態。

 イヤな筈なのに拒む事が出来ない。

「あ、アタシは……興奮なんか……ああっ………」

 男の指先が股間の辺りまで近付いた瞬間。

 無意識に甘い声を洩らして天を仰いだ。

「こんなに汗を滲ませておいて…嘘はいかんよ?」

 股間のギリギリまでを撫でる男の掌。

 思わず背中が仰け反る。

「ち、違うって…言って……んうぅぅっ………」

 否定するクチに反して、両脚は肩幅程度に開いていった。
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