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カノジョ
第4章 こんなカノジョ《再》
 
「…んふぅ……」

 後悔しても遅かった。

 何時もの様に、太腿丸出しのマイクロミニに、おっぱいの深い谷間が覗いてるチューブトップなんて姿。

 ヤリマンビッチなんて思われても仕方ない、男の欲情を煽るような格好。

 生地の感覚がイヤだからなんて理由は他人には分からない。

 ただ、男を誘ってる姿としか思われない。

 その事に気付いても遅かった。


…だからって…痴漢して良い訳じゃ…


「…んぅ…うぅ……」

 無抵抗だと思ったのか、太腿を撫でる感覚が大胆さを増していた。

 徐々に前の方まで撫で始め、更には内股まで撫でてくる。


…何時までも…調子に乗って……


 その手から逃れようとカラダを軽く捩る。

 お尻を軽く振る。

 少しでも撫で付ける感覚から逃れたかった。

「…んっ…あっ………」

 脇からの視線が強くなる。

 逃れようとした行為。

 それが逆に痴漢の手を余計に感じさせてしまった。

 先程よりも強い感触。

 触れるかどうかの絶妙なタッチから、明らかに掌全体を使っての感触。

 影人の手とは違う、ゴツゴツした感触。

 彼氏の手とは違う手に、太腿や内股を撫でられている。

 彼氏とは違う男にカラダを触られている。

「…イヤ………」
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