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カノジョ
第4章 こんなカノジョ《再》
 
 新たな刺激。

 思わず顔を上げ、目を見開いて声を洩らした。


…ウソ…?……ホントに…?…


 有り得ないと思っていた。

 その反面、太腿程度で済むとも思ってもいなかった。

 悪い方へと予想が的中した。

「んんっ……んぅ…ぅ……」

 太腿を撫でていた手が、マイクロミニの裾が軽く捲り上げていた。

 直にお尻の柔肉に感じる感触。

 餅を捏ねる様に、‘グニュグニュ’と揉まれる。

 細い紐だけをお尻の谷間に通したTバック。

 影人の手じゃない、痴漢のゴツゴツした手がお尻を揉んでいる。

 感じたくない。

 感じたくなかった。

 しかし、電車の中というシチュエーション。

 盗撮されて感じていた昂揚感。

 彼氏じゃ無い男にカラダを弄られている背徳感。

 非現実だと思っていた事が起きた。

 非道徳的な出来事に、胸がドキドキと鼓動を早めていた。

「んふぅっ…ふぅっ……んんぅっ………」

 イケない事をしていると分かっているのに、お尻を揉まれる刺激に声が洩れかける。

 感じたくない筈なのに、本能がえっちなスイッチを入れようとする。

 お尻を振って僅かな抵抗の意思を示しても、痴漢の手はお尻から離れなかった。
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