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鈴(REI)~その先にあるものは~
第3章 恋の始まり~辿逢(たどりあう)~
 嘉利がお亀の手首を掴んだ。
「俺は気の強い女子は好きだが、生意気なのと説教ばかりする女子は好かぬ。殊に澄ました顔で知ったようなことばかり言われるのは苛々するのだ。説教や小言はもう聞き飽きた。さて、この生意気で可愛い獲物をどうしようか。気性の荒さはともかく、この生意気さは少し仕置きをしてやらねば、ならぬようだ」
「放して」
 お亀が渾身の力を込めて引っ張っても、絡みついてきた男の手は離れない。
「しかし、よくよく見ると、そなたは可愛い顔をしているな。最初はあの女の友だというのが信じられぬ平凡な器量の女子だと思うたが、そなたは怒らせると生き生きと美しくなるようだ。これは少々困る。ま、いずれにしても、良い拾い物をした。あの女と同様、可愛がってやろうほどにの」
 その声に潜む暗い愉悦の響きに、お亀は咄嗟に身の危険を感じた。
「一体、私に何を」
 本能的な恐怖を感じて後ずさるお亀の身体を、嘉利がすかさずグッと力を込めて引き寄せる。
「そなたには、俺を愚弄した分、更にあの女とその亭主が俺に味合わせた不快感の分までたっぷりと詫びて貰わねばならぬ。なに、難しいことはない。その身体で俺の憂さを晴らしてくれれば良い。黙って大人しく俺の意に従えば良いのだ。俺はこう見えても、そちが気に入っておるのだ。素直に身を委ねれば、何も手荒なことはせぬ。存分に可愛がってやるぞ?」
「何を―言って?」
 お亀が小首を傾げると、嘉利が暗い笑いを零した。
「もしや、そなたは男が初めてなのか?」
 何故か嘉利がいっそう嬉しげな表情を見せたことに、お亀は戸惑った。
「よいよい、見かけによらず、ねんねなのだな。だが、身体は十分に大人のようではないか、のう?」
 嫌らしげな眼で身体を嘗め回すように見つめられ、お亀の膚がザッと粟立った。
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