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鈴(REI)~その先にあるものは~
第4章 露草~呼応~
 昨夜も嘉利が褥に仰向けになった自分の上に跨れと命じた。
 全裸で横たわる男を前に、お亀は泣いて厭がった。
 自分は遊び女ではないのだ。
 そう訴えると、嘉利は馬鹿にしたように言った。
―そちは、俺の側妾ではないか。それに、側妾であろうが、遊び女であろうが、たとい妻であろうとも、世の女のすることは皆、同じだ。それとも、そちは、俺の妻になりたいのか?
 結局、お亀は嘉利の命に従わざるを得なかった。
 恐る恐る男の上に腰を下ろした刹那、男に深々と刺し貫かれ、お亀は思わず呻いた。
―う、あぁっ。
 苦痛と快楽の狭間に追い込まれたような感覚が男と繋がった部分から、徐々に身体中にひろがってゆく。
 お亀が両手を男の胸についた格好で、その得体の知れぬ初めての感覚に翻弄されている時、嘉利は恍惚とした表情でお亀を眺めていた。
 思わず苦悶に眉を寄せ、身をのけぞらせた女のふくよかな乳房が口許に近付くと、女を跨らせた男は即座にその尖った桃色の先端を口に含んだ。
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