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夢を見るころ
第2章 め
「私より、あの中のだれかと付き合った方がよくない?」
「・・・・」
「日常時間のサイクルも似通ってるだろうし、
篠塚さんの仕事の事も私より分かってあげられるよね?」
「・・・・」
「なんで私なの?」
そう聞いた私に若干不機嫌になって
「夢は。どうして好きになるかなんて理論的に説明できるんだ?」
「え?」
「俺の仕事は経理なんだ」
「うん」
「すべて理論で動いている。心情はほとんどない。
緻密に計算された数字の世界だ。理論的に説明することなんか
経理畑の俺には得意分野だよ。
つじつまを合わせる事が俺の仕事の基本なんだ」
「う・・・ん」
「でもこの気持ちを理論的に説明しろといわれても俺には無理だよ。
夢を初めて見た時、一目で気になった。
俺の得意分野が通用しないんだ」
「・・・・」
「いきなり俺を好きになってくれとは言わない。
でも、俺を拒まないでほしい」
そんなことを真剣に言われて。
目を見つめて言われて。
ドキッとしない女がいるんだろうか?
「ゆっくり好きになってくれて構わないよ」
ニッと笑って言うもんだから
「時間をかけたって、好きになる保証はないですからね!」
と強がりを言う。
「好きになるさ」
「え・・・・」
「夢は俺を好きになる」
「・・・・」
「俺がこんなに好きになったんだから」
「・・・・」
「日常時間のサイクルも似通ってるだろうし、
篠塚さんの仕事の事も私より分かってあげられるよね?」
「・・・・」
「なんで私なの?」
そう聞いた私に若干不機嫌になって
「夢は。どうして好きになるかなんて理論的に説明できるんだ?」
「え?」
「俺の仕事は経理なんだ」
「うん」
「すべて理論で動いている。心情はほとんどない。
緻密に計算された数字の世界だ。理論的に説明することなんか
経理畑の俺には得意分野だよ。
つじつまを合わせる事が俺の仕事の基本なんだ」
「う・・・ん」
「でもこの気持ちを理論的に説明しろといわれても俺には無理だよ。
夢を初めて見た時、一目で気になった。
俺の得意分野が通用しないんだ」
「・・・・」
「いきなり俺を好きになってくれとは言わない。
でも、俺を拒まないでほしい」
そんなことを真剣に言われて。
目を見つめて言われて。
ドキッとしない女がいるんだろうか?
「ゆっくり好きになってくれて構わないよ」
ニッと笑って言うもんだから
「時間をかけたって、好きになる保証はないですからね!」
と強がりを言う。
「好きになるさ」
「え・・・・」
「夢は俺を好きになる」
「・・・・」
「俺がこんなに好きになったんだから」