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夢を見るころ
第4章 み
整理しきれない気持ちを仕事でごまかそうとして
いつも以上に仕事に打ち込んだ。
毎日来る篠塚さんからの日記メールも
ざっと読んで、返事もあまりしなかった。
それでも、毎日来るメールを心待ちにしていないと言ったらウソになる。
そんなとき、篠塚さんからのメールでぐっと落ち込んだ。
「そういえば、先週夢の着ていたブラウスが
あるブランドの、発売前の新作だって女の子が騒いでた」
「うん。発売前に抑えたから」
「すぐ売り切れるブランドだって騒いでたよ」
「ブラウスはもう無理だけど、スカートなら何枚か手に入るよ」
残業続きでよく回らない頭でそう返事をした。
確か、事務所に誰かが買おうとして抑えて
買わなかったスカートが数枚あったはず。
「何号?って聞いてる」
あ、女の子に聞いたんだ。
自分から言い出したのに、心が痛い。
「9号なら4枚ある」
ざっと段ボールの中を確認した。
「お願いって言ってる」
「OK」
何と表現したらいいのか。
女の子に頼まれている篠塚さんにザワザワする。
この気持ちは久しぶり過ぎて
嫉妬だってこと、忘れていた・・・・
いつも以上に仕事に打ち込んだ。
毎日来る篠塚さんからの日記メールも
ざっと読んで、返事もあまりしなかった。
それでも、毎日来るメールを心待ちにしていないと言ったらウソになる。
そんなとき、篠塚さんからのメールでぐっと落ち込んだ。
「そういえば、先週夢の着ていたブラウスが
あるブランドの、発売前の新作だって女の子が騒いでた」
「うん。発売前に抑えたから」
「すぐ売り切れるブランドだって騒いでたよ」
「ブラウスはもう無理だけど、スカートなら何枚か手に入るよ」
残業続きでよく回らない頭でそう返事をした。
確か、事務所に誰かが買おうとして抑えて
買わなかったスカートが数枚あったはず。
「何号?って聞いてる」
あ、女の子に聞いたんだ。
自分から言い出したのに、心が痛い。
「9号なら4枚ある」
ざっと段ボールの中を確認した。
「お願いって言ってる」
「OK」
何と表現したらいいのか。
女の子に頼まれている篠塚さんにザワザワする。
この気持ちは久しぶり過ぎて
嫉妬だってこと、忘れていた・・・・