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きみに鎖を
第4章 ーーーー
「イきそうか?」
「!? んぅう!ん、」
突然自分以外の声が響いて驚いたのだろう。カっと目をひらき、そして自分を睨みつけるレナ。股からは依然としてローター音が響く。
これをはずせ、とばかりに鎖をがしゃがしゃと揺らすレナに構わず、椅子を持ってきて彼女の前に座った。ゆったりと足を組み、肩肘をついて愛しい彼女を見つめる。
ーーーまだ終わらないのだ。レナは悟り、そして無機質な機械に追いやられて一度果てる。ガクガクと震える腰は立っているのも辛い。座り込みたいのに鎖に吊るされてそれもできない。肩がいたい。息苦しい、もう、やめてほしい。
ずっと一人でこの部屋にいた。ずっと繋がれていた。ただ一人で、もうやめてと懇願する相手もいないまま。
「ん?どうした」
帰ってきたら。あの男が来たら、縋ってでもやめてくれと願おうと思ってた。それだけが希望だと知っていた。だけど、どうだろう。目の前に嫌みなほど美しい男がいて、シラっとした顔でわたしを見るこの男に、いまの気持ちを正直に申し上げるならば、
(死ねこのど変態野郎)
猛烈に腹が立っているのだ。