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鍵の音
第1章 希望は鳴る
 私は今、気付いた。

 変わりたいんだと。
 変わりたいなら、どーしたらいいって、龍の言葉しか今はないんだけど。

 自分を受け入れて、こーゆー人間だったって、こーゆーふうに思ってる自分ってのを受け入れて、変わろうって決めたら、変われるのかも知れない。

 オトーサンに殴られて泣いて、
 兄貴の言いなりで、
 仲間にはバカにされてる龍が、
 兄貴に「リエちゃんを抱けない」って言った、ソレ、本当は、龍にとってはすごい勇気だったのかも。

 変わるって、本当は大きなことじゃなくて、そーゆー、小さいことなのかも知れない。
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