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Love adventure
第17章 マカロン②
「食べさせてあげようか?ほーら」
亮介がフォークにマカロンを刺し、ほなみの口元に持ってくると、三広がその腕を掴んで憤慨した。
「亮介っ!セクハラ!」
「なんだよお猿。羨ましいんか?」
「ちっ……ちがっ……」
「君達ちょっと落ち着きなさいね?はい。食べよう!」
浜田が、亮介からマカロンをひょいと取り上げてほなみの口に素早く含ませた。
甘い苺とベリーの薫りが広がりあっという間に溶けてしまった。
「……美味しい!」
「ふふふ。美味しいでしょ。愛が込もってるからね?」
突如、頬を綻ばせ、瞳をキラキラさせて喜ぶ西本の姿が脳裏に浮かぶ。
作ってあげたい、とほなみは強く思った。
「あ、あのっ!作り方教えて欲しいです!」
「旦那様にプレゼントかい?」
「いえ……自分用です……」
ほなみの頭の中は、西本祐樹への想いで溢れかえりそうだった。
我ながら滑稽だと思う。
浜田は新しく落とした珈琲を淹れながら、そんなほなみに微笑んだ。
「……浜田さんの愛か。なんかやだな……」
三広がボソッと呟いた。
「うん。今日の料理も愛情込み?……何かが仕込まれてそうだ……」
三広と亮介は顔を見合わせた。
「君達気づいちゃった?あのシチューはね、浜田の秘蔵黒魔術レシピのシチューだよ!食べてから数分でこの媚薬は効いてくる……?ほら、ちょっと身体が痺れてきただろう?」
浜田は、芝居がかった低い声で言い、ふたりの顔を交互に見詰めた。
「うがっ!身体が言うことを効かない……!」
亮介は顔をしかめ、三広の頬を指で掴み左右にビヨンと引っ張った。
「いいい痛でええ――!なにずるんだっ!アホ亮介――!」
「すまん……身体が言うことを聞かないんだっ!」
亮介は、更に三広の鼻を思い切り上に向けて豚鼻にした。
目を白黒させ、三広は亮介の首を絞める。
「……ぐわあっ……こんの猿めえっ……」
亮介は白目を剥き、三広の脇を擽り始めた。
亮介がフォークにマカロンを刺し、ほなみの口元に持ってくると、三広がその腕を掴んで憤慨した。
「亮介っ!セクハラ!」
「なんだよお猿。羨ましいんか?」
「ちっ……ちがっ……」
「君達ちょっと落ち着きなさいね?はい。食べよう!」
浜田が、亮介からマカロンをひょいと取り上げてほなみの口に素早く含ませた。
甘い苺とベリーの薫りが広がりあっという間に溶けてしまった。
「……美味しい!」
「ふふふ。美味しいでしょ。愛が込もってるからね?」
突如、頬を綻ばせ、瞳をキラキラさせて喜ぶ西本の姿が脳裏に浮かぶ。
作ってあげたい、とほなみは強く思った。
「あ、あのっ!作り方教えて欲しいです!」
「旦那様にプレゼントかい?」
「いえ……自分用です……」
ほなみの頭の中は、西本祐樹への想いで溢れかえりそうだった。
我ながら滑稽だと思う。
浜田は新しく落とした珈琲を淹れながら、そんなほなみに微笑んだ。
「……浜田さんの愛か。なんかやだな……」
三広がボソッと呟いた。
「うん。今日の料理も愛情込み?……何かが仕込まれてそうだ……」
三広と亮介は顔を見合わせた。
「君達気づいちゃった?あのシチューはね、浜田の秘蔵黒魔術レシピのシチューだよ!食べてから数分でこの媚薬は効いてくる……?ほら、ちょっと身体が痺れてきただろう?」
浜田は、芝居がかった低い声で言い、ふたりの顔を交互に見詰めた。
「うがっ!身体が言うことを効かない……!」
亮介は顔をしかめ、三広の頬を指で掴み左右にビヨンと引っ張った。
「いいい痛でええ――!なにずるんだっ!アホ亮介――!」
「すまん……身体が言うことを聞かないんだっ!」
亮介は、更に三広の鼻を思い切り上に向けて豚鼻にした。
目を白黒させ、三広は亮介の首を絞める。
「……ぐわあっ……こんの猿めえっ……」
亮介は白目を剥き、三広の脇を擽り始めた。