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Love adventure
第17章 マカロン②
「ぎゃああああ」
甲高く叫びながら椅子からずり落ちた三広に、亮介は馬乗りになり身体じゅうをつつき、擽る。
「ぎゃっ……ひひひ……やめろ……ストップ……りょ……すけ……ひっ……てめ……許さん……ギャハハハハ」
「笑いは腹筋を使うんだぞ?!トレーニングをしてやってるんだ!有り難く思え!ふはははは!」
ほなみはハラハラしてその有様を見ていた。
浜田は珈琲を美味しそうに啜り、ふたりを指差して言う。
「この子たち、阿呆でしょ?」
ほなみは返事に困り曖昧に笑った。
「西君も野村君も、阿呆な子だけどねえ。普段は阿呆でも音楽の事になると覚醒しちゃうんだよね。普段は眠れる獅子……いや、言いすぎだね。眠れる番犬くらいかな?」
ほなみは、罵り合いながらどつき合いを始めた彼らを見てしみじみと言った。
「……本当に仲が良いんですね……じゃれ合う程に仲良しって素敵かも……」
「旦那さんに自分の本心を言えてる?」
突然智也の事を聞かれ、ほなみは押し黙る。
「何でもかんでも本心を言う必要はないけどさ。例えばあんな風にじゃれあったりできるかい?」
浜田は、プロレスの技の掛け合いを始めた亮介と三広を見て言った。
「……」
「東京に行く事、僕からも旦那さんに説明しようか?」
甲高く叫びながら椅子からずり落ちた三広に、亮介は馬乗りになり身体じゅうをつつき、擽る。
「ぎゃっ……ひひひ……やめろ……ストップ……りょ……すけ……ひっ……てめ……許さん……ギャハハハハ」
「笑いは腹筋を使うんだぞ?!トレーニングをしてやってるんだ!有り難く思え!ふはははは!」
ほなみはハラハラしてその有様を見ていた。
浜田は珈琲を美味しそうに啜り、ふたりを指差して言う。
「この子たち、阿呆でしょ?」
ほなみは返事に困り曖昧に笑った。
「西君も野村君も、阿呆な子だけどねえ。普段は阿呆でも音楽の事になると覚醒しちゃうんだよね。普段は眠れる獅子……いや、言いすぎだね。眠れる番犬くらいかな?」
ほなみは、罵り合いながらどつき合いを始めた彼らを見てしみじみと言った。
「……本当に仲が良いんですね……じゃれ合う程に仲良しって素敵かも……」
「旦那さんに自分の本心を言えてる?」
突然智也の事を聞かれ、ほなみは押し黙る。
「何でもかんでも本心を言う必要はないけどさ。例えばあんな風にじゃれあったりできるかい?」
浜田は、プロレスの技の掛け合いを始めた亮介と三広を見て言った。
「……」
「東京に行く事、僕からも旦那さんに説明しようか?」