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Love adventure
第20章 智也の激情③
「ああっ……!」

 一気に深奥(しんおく)まで貫かれ、凄まじい快感に苛まれる。
 彼は様々な姿勢で刺す動きを続け、時に苦しげな表情で動きを緩やかにしたが、妻が

「ダメ……!もう……どうにかなりそ……う」と呟いた時、腰をいっそう強くつかみ荒々しく動きを早めた。

「――あ……やだっ……ダメえっ!そんなの……っ」

 ベッドがギシギシと淫らな音を立てる。振動で妻のふたつの膨らみが揺れるのを見て、智也は興奮したように更に激しく腰を振った。

「俺は……今まで……我慢していたんだっ……」
「や……もう……やめ……」
「それは無理だ……」
「お……願い……これじゃ何も……考えられな……」
「何も考えるなっ……俺を見ろ……ほなみっ」

 激しい攻めを受けながら、ほなみは頭の中で必死に西本祐樹を思っていた。
 彼にも数日前、激しく抱かれた――智也とは違う激しさで。
 あの夜がどんな風だったか、思い出そうと瞼を閉じると、烈しく動く智也の汗が頬にかかる。

(――西君も汗を滲ませて、私を愛した――)

 細いけれど逞しかった肩や腕を思い浮かべ、ほなみは身体を熱くした。
 彼は、真っ直ぐな髪を揺らし、時折愛おしむように見つめ、苦しげに、あの甘い声で名前を呼んだ――

『……ほなみ』

 自分を呼んでいるこの声は、智也だ。抱き締めている腕も。

(――これが西君なら、どんなに……嬉しいだろうか………一度だけでも、彼に
『愛してる』と言いたかったのに――)



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