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Love adventure
第23章 波瀾の予感

(彼は……私が人の妻と知ったら……)
ほなみは、クマのつぶらな瞳を見ながら西本祐樹の澄んだ眼差しを思い、ツキン、と胸を痛める。
「ねえ、このクマちゃんを、西君だと思って愛の告白をして!」
突然あぐりにすっとんきょうな提案をされ、ほなみはどもった。
「ななっ……なんで?」
「シミュレーションよ!久しぶりに対面して緊張するかも知れないじゃない?
出来るだけ色っぽくかわいく、告白しなくちゃね?ほら!
3・2・1(さん・にー・いち)キュー!?」
「嫌だよっ!こんな往来で!」
「嫌だーーじゃないいわよ!やりなさい!……てか私ね、ほなみがデレる所を見たいの!お願い!やって?!親友じゃないっ」
「だからって何故?こんな所で絶対言わない!」
「あらそう!見せてくれないなら私帰る!」
「そんなっ!困る!」
「だったらやりなさいよ!」
「うう……」
ほなみはクマを抱き締めて困り果てていた。
「ほらほら!そんな情けない顔で言われたって、誰もときめかないわよ?西君を思い浮かべて!」
ほなみは、彼の姿を頭に浮かべてみた。
少年の様な幼い顔立ち、けれど真剣な表情をすると、途端に大人の男が垣間見える――
真っ直ぐな前髪から覗く無邪気な輝きの瞳を想像しただけで胸がトクンと鳴り始め、ほなみは、無意識に呟いていた。
「西君……会いたかった……」
「ほなみ、可愛いいい!」
突然あぐりに抱き締められ頭をグリグリされる。
「い、痛い……痛いよ」
「んも――!やればできるじゃない!いつもそうやって本気出しなさいよ!」
きゃあきゃあ騒ぐふたりは、周囲から注目を浴びていた。
ふと鋭い視線を感じゾクリと背筋が寒くなり振り返ると、キャラクターストリートに賑わう人々の中に、似つかわしくない雰囲気の人物が居る。
シックなダークスーツを着て細い銀縁の眼鏡をかけた背の高い、おそらく少し年上であろう男性がこちらに歩いて来た。鋭い視線はそのままに。
何故か視線を逸らせずに顔を向けたままでいると、彼の鋭い目の中が一瞬激しく揺らいだ様に見えた。
ほなみは、クマのつぶらな瞳を見ながら西本祐樹の澄んだ眼差しを思い、ツキン、と胸を痛める。
「ねえ、このクマちゃんを、西君だと思って愛の告白をして!」
突然あぐりにすっとんきょうな提案をされ、ほなみはどもった。
「ななっ……なんで?」
「シミュレーションよ!久しぶりに対面して緊張するかも知れないじゃない?
出来るだけ色っぽくかわいく、告白しなくちゃね?ほら!
3・2・1(さん・にー・いち)キュー!?」
「嫌だよっ!こんな往来で!」
「嫌だーーじゃないいわよ!やりなさい!……てか私ね、ほなみがデレる所を見たいの!お願い!やって?!親友じゃないっ」
「だからって何故?こんな所で絶対言わない!」
「あらそう!見せてくれないなら私帰る!」
「そんなっ!困る!」
「だったらやりなさいよ!」
「うう……」
ほなみはクマを抱き締めて困り果てていた。
「ほらほら!そんな情けない顔で言われたって、誰もときめかないわよ?西君を思い浮かべて!」
ほなみは、彼の姿を頭に浮かべてみた。
少年の様な幼い顔立ち、けれど真剣な表情をすると、途端に大人の男が垣間見える――
真っ直ぐな前髪から覗く無邪気な輝きの瞳を想像しただけで胸がトクンと鳴り始め、ほなみは、無意識に呟いていた。
「西君……会いたかった……」
「ほなみ、可愛いいい!」
突然あぐりに抱き締められ頭をグリグリされる。
「い、痛い……痛いよ」
「んも――!やればできるじゃない!いつもそうやって本気出しなさいよ!」
きゃあきゃあ騒ぐふたりは、周囲から注目を浴びていた。
ふと鋭い視線を感じゾクリと背筋が寒くなり振り返ると、キャラクターストリートに賑わう人々の中に、似つかわしくない雰囲気の人物が居る。
シックなダークスーツを着て細い銀縁の眼鏡をかけた背の高い、おそらく少し年上であろう男性がこちらに歩いて来た。鋭い視線はそのままに。
何故か視線を逸らせずに顔を向けたままでいると、彼の鋭い目の中が一瞬激しく揺らいだ様に見えた。

