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Love adventure
第30章 初恋ーー蒼い目覚め
ほなみが上級生から告白の手紙を貰ったと知った時、俺は表面上は澄ましていたが、腹の中は煮えくりかえっていた。
吉岡がご丁寧に手紙を教室で朗読してみせたのだ。
俺は、関心の無い振りを装いながら耳ではしっかりと内容を聞いていた。
ほなみが真っ赤になって、「もうっやめてよ!あぐりったら」と吉岡から手紙を奪い返したところで目が合ってしまった。
頬を紅く染め、目を潤ませたほなみ。
彼女のそんな表情など見た事はなかった。
俺は胸を疼かせながら、嫉妬が腹の底で渦巻くのを止められなかった。
思わず「……上級生だかなんだか知らないが、好きにすればいいだろう」
と、冷たく言い放ってしまった。
ほなみの瞳が一瞬戸惑ったように揺れたが、それはすぐに消え、にっこりと笑った。
「うるさくしてゴメンね。そうだね、どうするかよく考えてみる」
すると吉岡が目を剥いて突っ掛かってきた。
「岸――!しれっと無関心な振りしながら地獄耳ね!
そんなに、ほなみが男からラブレター貰った事が気に入らないのっ?」
言い当てられてギクリとしたが、なるべく平然とした調子で言い返した。
「……あれで内緒話していたつもりか。騒がしすぎるぞ。
……俺は惚れた腫れただの、そんな事に関心はない。お前と一緒にするな」
「き――っあんた本当に中学生っ?超然とし過ぎでしょっ!かっわいくないわね!」
吉岡は、憎々しげに俺にアカンベをした。
吉岡がご丁寧に手紙を教室で朗読してみせたのだ。
俺は、関心の無い振りを装いながら耳ではしっかりと内容を聞いていた。
ほなみが真っ赤になって、「もうっやめてよ!あぐりったら」と吉岡から手紙を奪い返したところで目が合ってしまった。
頬を紅く染め、目を潤ませたほなみ。
彼女のそんな表情など見た事はなかった。
俺は胸を疼かせながら、嫉妬が腹の底で渦巻くのを止められなかった。
思わず「……上級生だかなんだか知らないが、好きにすればいいだろう」
と、冷たく言い放ってしまった。
ほなみの瞳が一瞬戸惑ったように揺れたが、それはすぐに消え、にっこりと笑った。
「うるさくしてゴメンね。そうだね、どうするかよく考えてみる」
すると吉岡が目を剥いて突っ掛かってきた。
「岸――!しれっと無関心な振りしながら地獄耳ね!
そんなに、ほなみが男からラブレター貰った事が気に入らないのっ?」
言い当てられてギクリとしたが、なるべく平然とした調子で言い返した。
「……あれで内緒話していたつもりか。騒がしすぎるぞ。
……俺は惚れた腫れただの、そんな事に関心はない。お前と一緒にするな」
「き――っあんた本当に中学生っ?超然とし過ぎでしょっ!かっわいくないわね!」
吉岡は、憎々しげに俺にアカンベをした。