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Love adventure
第30章 初恋ーー蒼い目覚め
「ほなみ――今の聞いたっ?こいつはね、きっと中学生の被り物をした青い血が流れるエイリアンか何かに違いないわよ――っ!」
「あぐりったら……」
ギャンギャン騒ぐ吉岡をほなみは苦笑して見ていた。
俺の頭の中では、ほなみの言葉が何度も再生されていた。
――どうするか、よく考えてみるね――
(考える――!?何を考える必要がある。村上っていう奴と付き合うかどうか検討するっていうのか――
何が、『音楽室でピアノを弾いている姿を見かけて好きになってしまいました』だ――
俺はそいつよりずっと昔から、ほなみを見て来たんだ。
好きだと言えずに、どれだけ焦れて切ない思いでいるのか誰にも分かりはしない――)
俺は村上という上級生に激しく嫉妬した。
散々俺に悪態をついていた吉岡だが、もう飽きたようだ。
「いや――ん!どうなるか楽しみ――っ!どの村上君かな?」と、はしゃいでいる。
(――サッカー部の村上と、生徒会の村上か。どっちなんだ?)
俺は参考書を広げ問題を解く振りをして考えを巡らせた。
その答えは、すぐに判明する事になる。
次の日頭痛で遅刻してきた俺は、丁度二時間目の体育の授業がグラウンドで行われているのを横目に校舎へ向かっていると、体操服姿で屈伸をするほなみを見つけ一瞬足を止めた。
白い脚は幼い頃に目にした時よりも美しく、腰の周りも円みを帯びていて体操服の上からでも胸の膨らみがはっきりと分かり、身体が思わず熱くなりそうだった。
「あぐりったら……」
ギャンギャン騒ぐ吉岡をほなみは苦笑して見ていた。
俺の頭の中では、ほなみの言葉が何度も再生されていた。
――どうするか、よく考えてみるね――
(考える――!?何を考える必要がある。村上っていう奴と付き合うかどうか検討するっていうのか――
何が、『音楽室でピアノを弾いている姿を見かけて好きになってしまいました』だ――
俺はそいつよりずっと昔から、ほなみを見て来たんだ。
好きだと言えずに、どれだけ焦れて切ない思いでいるのか誰にも分かりはしない――)
俺は村上という上級生に激しく嫉妬した。
散々俺に悪態をついていた吉岡だが、もう飽きたようだ。
「いや――ん!どうなるか楽しみ――っ!どの村上君かな?」と、はしゃいでいる。
(――サッカー部の村上と、生徒会の村上か。どっちなんだ?)
俺は参考書を広げ問題を解く振りをして考えを巡らせた。
その答えは、すぐに判明する事になる。
次の日頭痛で遅刻してきた俺は、丁度二時間目の体育の授業がグラウンドで行われているのを横目に校舎へ向かっていると、体操服姿で屈伸をするほなみを見つけ一瞬足を止めた。
白い脚は幼い頃に目にした時よりも美しく、腰の周りも円みを帯びていて体操服の上からでも胸の膨らみがはっきりと分かり、身体が思わず熱くなりそうだった。