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Love adventure
第31章 初恋ーー口づけ
「嫌か?」
心臓が口から飛び出しそうだった。
ほなみは、首をふるふると振ると、くすくす笑い出す。俺は予想外の反応に呆気に取られた。
彼女は、泣き笑いみたいな表情になり、首を小さく傾げた。
「ありがとう智也くん……びっくりしたおかげで、悲しいのが吹き飛んだみたい」
「……冗談じゃないんだが」
「うん。わかってる」
(本当に、わかってるのか?)
俺は、ほなみの手を握り締め、その赤い目を見つめた。
花びらのような唇が目に入り、身体が熱くなる。
「私……付き合うって、どんな事かよく分からないの」
「……そう?」
俺は、思わずほなみの頬に触れた。
――そうだ。君は、男と女の事を何も知らない筈だ。
俺が、他の男を遠ざけて、一切君に触れさせなかったから。
分からないなら、俺が教えてあげる……
俺の中で、ほなみを征服したい欲が淫らに膨らんだが、彼女にそれを悟られない様にしなければ怖がられてしまう、とも思う。
「私は何をすればいいの?」
本当に、率直にそう思ったのだろう。
ほなみがそう言った時、俺はその質問を都合のいいように受け取ってしまった――
「……じゃあ……じっとして」
ほなみの頬を両手で挟み唇を重ねた。
ほなみは相当驚いたのだろう。
全身がビクリと動き、咄嗟に俺の手をつかんだが、やがてその指は震え始めた。
初めて触れる彼女の唇は予想以上に柔らかかった。髪や首筋から零れる甘い香りに身体じゅう痺れ何も考えられなくなり、欲望のままソファーに押し倒した。
白い首筋に何度も唇を押し当て、胸元のボタンを外そうとしたが、ほなみの身体の震えが止まらず、その目から大粒の涙が零れるのを見て俺は手を止めた。
「……ごめん……なさい……私……怖……」
心臓が口から飛び出しそうだった。
ほなみは、首をふるふると振ると、くすくす笑い出す。俺は予想外の反応に呆気に取られた。
彼女は、泣き笑いみたいな表情になり、首を小さく傾げた。
「ありがとう智也くん……びっくりしたおかげで、悲しいのが吹き飛んだみたい」
「……冗談じゃないんだが」
「うん。わかってる」
(本当に、わかってるのか?)
俺は、ほなみの手を握り締め、その赤い目を見つめた。
花びらのような唇が目に入り、身体が熱くなる。
「私……付き合うって、どんな事かよく分からないの」
「……そう?」
俺は、思わずほなみの頬に触れた。
――そうだ。君は、男と女の事を何も知らない筈だ。
俺が、他の男を遠ざけて、一切君に触れさせなかったから。
分からないなら、俺が教えてあげる……
俺の中で、ほなみを征服したい欲が淫らに膨らんだが、彼女にそれを悟られない様にしなければ怖がられてしまう、とも思う。
「私は何をすればいいの?」
本当に、率直にそう思ったのだろう。
ほなみがそう言った時、俺はその質問を都合のいいように受け取ってしまった――
「……じゃあ……じっとして」
ほなみの頬を両手で挟み唇を重ねた。
ほなみは相当驚いたのだろう。
全身がビクリと動き、咄嗟に俺の手をつかんだが、やがてその指は震え始めた。
初めて触れる彼女の唇は予想以上に柔らかかった。髪や首筋から零れる甘い香りに身体じゅう痺れ何も考えられなくなり、欲望のままソファーに押し倒した。
白い首筋に何度も唇を押し当て、胸元のボタンを外そうとしたが、ほなみの身体の震えが止まらず、その目から大粒の涙が零れるのを見て俺は手を止めた。
「……ごめん……なさい……私……怖……」