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Love adventure
第33章 惑わすBEAT①
あぐりは、心臓が早鐘を打つのを何とか鎮めようと、胸に手をあてていたが、息がヒューヒューと音を立てはじめた。
野村が無言で紙袋を持ってきてあぐりの口に宛てがう。
紙袋を手に呼吸を繰り返し、しだいに過呼吸は治まってきた。
「……はあっ」
「大丈夫ですか?」
「もう……何なのよ……あの変態マネージャー!今度会ったら仕返しにケツキックしてやるんだから!」
「綾波さんには逆効果です。ケツキックは喜ばれます」
「マジか」
突然笑いが込み上げ、あぐりはヒステリックに身体を震わせた。
笑いは次第に泣き声に変わり、しゃくり上げるあぐりの肩に野村がそっと手を置くが、払いのけられた。
野村が無言で紙袋を持ってきてあぐりの口に宛てがう。
紙袋を手に呼吸を繰り返し、しだいに過呼吸は治まってきた。
「……はあっ」
「大丈夫ですか?」
「もう……何なのよ……あの変態マネージャー!今度会ったら仕返しにケツキックしてやるんだから!」
「綾波さんには逆効果です。ケツキックは喜ばれます」
「マジか」
突然笑いが込み上げ、あぐりはヒステリックに身体を震わせた。
笑いは次第に泣き声に変わり、しゃくり上げるあぐりの肩に野村がそっと手を置くが、払いのけられた。