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Love adventure
第34章 惑わすBEAT②
あぐりは無意識なのか、故意なのか、野村の耳元で囁いたり、小さく息を吐いたり、指で胸を突っついたりしてくる。
綾波に乱暴されかけたショックで動揺していた彼女を落ち着かせる為にマンションから連れ出したのだがーーもうこれは、慰めているのか、自分が誘惑されているのか、からかわれているのか、判断がつかない。
野村は、涼しい顔をしながら、小悪魔の様な腕の中の女に翻弄されて戸惑っていた。
だが、決して嫌とは思わない。
「……飲みすぎ。もう帰りましょう」
これ以上密着していたら危険だと思い、彼女を離そうとするが、下着が見える寸前までスカートが捲れ上がり、目を奪われてしまう。
「……帰らなくても……大丈夫よう……ほな……には西く……がついてる…し…ムニャ…」
あぐりが無意識に腰を動かした時、野村の下腹部を刺激して、身体が大きく震える。
「――!」
あぐりの柔らかい指が彼の背中を泳ぎ、疼きは次第に耐えがたい程に大きくなっていっった。
「ねえ……このまま……」
あぐりがトロンとした目で見つめ呟くと、野村はその腕を取ってグラスを奪い一気に飲み干し、あぐりをソファに押し倒した。
――この人は、色々と舐めている、と野村は思う。
襲われそうになって泣いていた癖に、また今こうして、他の男を誘っている――
それは、自分が男として見られていないからなのか?
そうだとしたら、それは間違いだと、この人に分からせてやらなくては――
野村は、いっそのことここで彼女を滅茶苦茶にしてやろうかとも思うが、先程の泣き顔が過ると、胸が痛む。
――俺に、この人が嫌がる事を、できる訳がない――
綾波に乱暴されかけたショックで動揺していた彼女を落ち着かせる為にマンションから連れ出したのだがーーもうこれは、慰めているのか、自分が誘惑されているのか、からかわれているのか、判断がつかない。
野村は、涼しい顔をしながら、小悪魔の様な腕の中の女に翻弄されて戸惑っていた。
だが、決して嫌とは思わない。
「……飲みすぎ。もう帰りましょう」
これ以上密着していたら危険だと思い、彼女を離そうとするが、下着が見える寸前までスカートが捲れ上がり、目を奪われてしまう。
「……帰らなくても……大丈夫よう……ほな……には西く……がついてる…し…ムニャ…」
あぐりが無意識に腰を動かした時、野村の下腹部を刺激して、身体が大きく震える。
「――!」
あぐりの柔らかい指が彼の背中を泳ぎ、疼きは次第に耐えがたい程に大きくなっていっった。
「ねえ……このまま……」
あぐりがトロンとした目で見つめ呟くと、野村はその腕を取ってグラスを奪い一気に飲み干し、あぐりをソファに押し倒した。
――この人は、色々と舐めている、と野村は思う。
襲われそうになって泣いていた癖に、また今こうして、他の男を誘っている――
それは、自分が男として見られていないからなのか?
そうだとしたら、それは間違いだと、この人に分からせてやらなくては――
野村は、いっそのことここで彼女を滅茶苦茶にしてやろうかとも思うが、先程の泣き顔が過ると、胸が痛む。
――俺に、この人が嫌がる事を、できる訳がない――