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Love adventure
第36章 惑わすBEAT④
「……ぎゃっつ、びー?」
ほなみが首を傾げた。
「犬の名前よ。まあ名前なんてポチでもタマでも、キティちゃんでもいいんだけどさ」
「ふうん……」
ほなみは、話を聞きながら何処か心あらずな様子でアイスココアをマドラーで掻き混ぜていた。
「ねえ。智也と何かあった?」
「――!」
あぐりが訊ねた途端、ほなみは真っ赤になる。
「この間、ご両親が居ない夜に遂に結ばれちゃったかな――?」
「ちょ、ちょっと!」
慌てて口を塞ぎに来たほなみの表情は何だか可愛らしい。
「……そっかあ。智也って素っ気ない奴だと思ってたけど、やる時きゃやるじゃ――ん」
「もう……やめてよっ」
「で、どうだった?」
「どうって……」
「智也、優しかった?」
「……」
ほなみの目が潤み、涙が落ちそうになっていた。
「ちょっ!なんで泣くのよ!……そうか…智也の奴……無理矢理やったわね――!?
許せないっ!奴をぶっ飛ばしてこなくちゃ!」
怒り、席を立つあぐりの手をほなみが握って首を振る。
「――智也は悪くない。きっと、私がよく分かっていないの……」
「ほなみ……っでも」
ほなみが首を傾げた。
「犬の名前よ。まあ名前なんてポチでもタマでも、キティちゃんでもいいんだけどさ」
「ふうん……」
ほなみは、話を聞きながら何処か心あらずな様子でアイスココアをマドラーで掻き混ぜていた。
「ねえ。智也と何かあった?」
「――!」
あぐりが訊ねた途端、ほなみは真っ赤になる。
「この間、ご両親が居ない夜に遂に結ばれちゃったかな――?」
「ちょ、ちょっと!」
慌てて口を塞ぎに来たほなみの表情は何だか可愛らしい。
「……そっかあ。智也って素っ気ない奴だと思ってたけど、やる時きゃやるじゃ――ん」
「もう……やめてよっ」
「で、どうだった?」
「どうって……」
「智也、優しかった?」
「……」
ほなみの目が潤み、涙が落ちそうになっていた。
「ちょっ!なんで泣くのよ!……そうか…智也の奴……無理矢理やったわね――!?
許せないっ!奴をぶっ飛ばしてこなくちゃ!」
怒り、席を立つあぐりの手をほなみが握って首を振る。
「――智也は悪くない。きっと、私がよく分かっていないの……」
「ほなみ……っでも」