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Love adventure
第38章 星の瞬きよりも ①
「うわあお。クロワッサンじゃん!理想のブレックファーストだわ~!」
「そういえば、昔、旦那さんとこういう朝を迎えるのが夢だって言ってたね」
あぐりは何故か一瞬暗い目をした。
「……そうだったっけ?忘れちゃった。もう昔の記憶が飛んでてさーーヤバいよ!アハハ」
「今日、BEATSのライブ、何時頃出かければいいかな?」
今日はあぐりの大好きなBEATSのライヴに行く予定だった。
東京でのライブだからギリギリの時間でもオッケーだろうけど、もしグッズも購入するつもりなら早めに出かけなければならない。
あぐりはクロワッサンを頬張りながら、短く言った。
「……今日、体調悪いんだ私」
「えっ?大丈夫?」
「何これ!馬鹿うっま!もう一個食べていい?」
「うん……沢山焼いたから、食べて?」
「もきゅもきゅもきゅ……おいし――!スープもおいし――!ほなみ料理上手!私、あんたと結婚したかったわ!
……今日は具合悪いから、私行かない。西君と行って来なよ!
……もきゅもきゅ……おいひ――っ」
具合が悪い様には見えない食べっぷりだが、あぐりが『BEATSのライブに行かない』と高らかに宣言するのは未だかつてない事件だ。
ほなみと西本は顔を見合わせた。
「……うん……無理しないほうがいいと思うけど……西君、行ける?」
「俺はオッケーだよ」
「あぐり、あと何時間か様子みて、大丈夫そうなら行くことにする?」
「い――や!今日は無理!おふたりさんで楽しんできて!
ごちそう様!あ――美味しかった!そうだ、今からあんたビーフシチュー作る時間ある?」
「うん。大丈夫」
「それ作っててくれれば夕飯にするからさ。ゆっくり出かけて来なよ……あ――食べたら又眠くなった……寝てくる!お休み!」
「う、うん。お休み…」
「そういえば、昔、旦那さんとこういう朝を迎えるのが夢だって言ってたね」
あぐりは何故か一瞬暗い目をした。
「……そうだったっけ?忘れちゃった。もう昔の記憶が飛んでてさーーヤバいよ!アハハ」
「今日、BEATSのライブ、何時頃出かければいいかな?」
今日はあぐりの大好きなBEATSのライヴに行く予定だった。
東京でのライブだからギリギリの時間でもオッケーだろうけど、もしグッズも購入するつもりなら早めに出かけなければならない。
あぐりはクロワッサンを頬張りながら、短く言った。
「……今日、体調悪いんだ私」
「えっ?大丈夫?」
「何これ!馬鹿うっま!もう一個食べていい?」
「うん……沢山焼いたから、食べて?」
「もきゅもきゅもきゅ……おいし――!スープもおいし――!ほなみ料理上手!私、あんたと結婚したかったわ!
……今日は具合悪いから、私行かない。西君と行って来なよ!
……もきゅもきゅ……おいひ――っ」
具合が悪い様には見えない食べっぷりだが、あぐりが『BEATSのライブに行かない』と高らかに宣言するのは未だかつてない事件だ。
ほなみと西本は顔を見合わせた。
「……うん……無理しないほうがいいと思うけど……西君、行ける?」
「俺はオッケーだよ」
「あぐり、あと何時間か様子みて、大丈夫そうなら行くことにする?」
「い――や!今日は無理!おふたりさんで楽しんできて!
ごちそう様!あ――美味しかった!そうだ、今からあんたビーフシチュー作る時間ある?」
「うん。大丈夫」
「それ作っててくれれば夕飯にするからさ。ゆっくり出かけて来なよ……あ――食べたら又眠くなった……寝てくる!お休み!」
「う、うん。お休み…」