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Love adventure
第38章 星の瞬きよりも ①
「奴に、どんな風に抱かれるんだ?」
綾波が射るような目でほなみを見つめ、取り調べのように問い質した。
「――!」
ほなみが首を振ると、顎を乱暴につかまれる。
西本と似た面差しの彼の顔が、息が触れるほど側にあり、ほなみは心ならずも胸を高鳴らせてしまうーーが、それはほんの一瞬だった。
綾波の指がほなみの細い首筋を捕らえ、軽く食い込むと、胸の動悸は恐怖のものに変わる。
「どんな体位でやるんだ?祐樹が上か……後ろからか……お前が乗るのか……それとも……」
綾波の息が少し荒い。
ほなみは狼狽し、涙ぐんだ。
「……いやっ……言えな……」
「言わないなら、犯すぞ……今ここで」
「――やっ……」
「それとも……お前を追い出してやるか……どっちがいい?」
「!!」
目の奥が焼ける様に熱くなったかと思うと、涙がポロリと零れた。
すると綾波の瞳の鋭さが揺らぎ、一転して穏やかな優しい光を宿す。
ポン。と、くすぐったい感触が頭を掠める。
――綾波の手が頭を撫でていた。
ほなみが驚いて彼を見あげた時には、彼は既にいつもの冷たい表情に戻り、乱れたスーツを直していた。
「今日はこれで許してやる……運転手の番号だ。都合の良い時間に迎えに来て貰え……
くれぐれも、目立つ真似をするなよ」
メモをピアノの上に置き出て行こうとするが、ふと振り返り再び鋭い目をほなみに向けた。
「――せいぜい楽しめ。どうせ今だけだからな」
パタン、とドアが閉じられた。
綾波が射るような目でほなみを見つめ、取り調べのように問い質した。
「――!」
ほなみが首を振ると、顎を乱暴につかまれる。
西本と似た面差しの彼の顔が、息が触れるほど側にあり、ほなみは心ならずも胸を高鳴らせてしまうーーが、それはほんの一瞬だった。
綾波の指がほなみの細い首筋を捕らえ、軽く食い込むと、胸の動悸は恐怖のものに変わる。
「どんな体位でやるんだ?祐樹が上か……後ろからか……お前が乗るのか……それとも……」
綾波の息が少し荒い。
ほなみは狼狽し、涙ぐんだ。
「……いやっ……言えな……」
「言わないなら、犯すぞ……今ここで」
「――やっ……」
「それとも……お前を追い出してやるか……どっちがいい?」
「!!」
目の奥が焼ける様に熱くなったかと思うと、涙がポロリと零れた。
すると綾波の瞳の鋭さが揺らぎ、一転して穏やかな優しい光を宿す。
ポン。と、くすぐったい感触が頭を掠める。
――綾波の手が頭を撫でていた。
ほなみが驚いて彼を見あげた時には、彼は既にいつもの冷たい表情に戻り、乱れたスーツを直していた。
「今日はこれで許してやる……運転手の番号だ。都合の良い時間に迎えに来て貰え……
くれぐれも、目立つ真似をするなよ」
メモをピアノの上に置き出て行こうとするが、ふと振り返り再び鋭い目をほなみに向けた。
「――せいぜい楽しめ。どうせ今だけだからな」
パタン、とドアが閉じられた。