この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Love adventure
第38章 星の瞬きよりも ①
「奴に、どんな風に抱かれるんだ?」

 綾波が射るような目でほなみを見つめ、取り調べのように問い質した。

「――!」

 ほなみが首を振ると、顎を乱暴につかまれる。
 西本と似た面差しの彼の顔が、息が触れるほど側にあり、ほなみは心ならずも胸を高鳴らせてしまうーーが、それはほんの一瞬だった。
 綾波の指がほなみの細い首筋を捕らえ、軽く食い込むと、胸の動悸は恐怖のものに変わる。

「どんな体位でやるんだ?祐樹が上か……後ろからか……お前が乗るのか……それとも……」

 綾波の息が少し荒い。
 ほなみは狼狽し、涙ぐんだ。

「……いやっ……言えな……」
「言わないなら、犯すぞ……今ここで」
「――やっ……」
「それとも……お前を追い出してやるか……どっちがいい?」
「!!」

 目の奥が焼ける様に熱くなったかと思うと、涙がポロリと零れた。
 すると綾波の瞳の鋭さが揺らぎ、一転して穏やかな優しい光を宿す。
 ポン。と、くすぐったい感触が頭を掠める。
 ――綾波の手が頭を撫でていた。
 ほなみが驚いて彼を見あげた時には、彼は既にいつもの冷たい表情に戻り、乱れたスーツを直していた。

「今日はこれで許してやる……運転手の番号だ。都合の良い時間に迎えに来て貰え……
くれぐれも、目立つ真似をするなよ」

 メモをピアノの上に置き出て行こうとするが、ふと振り返り再び鋭い目をほなみに向けた。

「――せいぜい楽しめ。どうせ今だけだからな」

 パタン、とドアが閉じられた。





/814ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ