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Love adventure
第39章 星の瞬きよりも ②
「あぐりちゃん、居たらスゲー喜んだよなあ」
ほなみが思った事を、西本がそのまま言った。
「……あぐ……り?」
稲川の表情が一変すると、ほなみは怪訝な眼差しで彼を見る。
しばらく考える様な仕種をした稲川は静かに訊ねた。
「お友達……かい?」
「は、はい。今日体調を悪くして来れなくなったんです」
「サインを書いてもらってあぐりちゃんにあげようよ」
西本が、さも良い事を思い付いた、と言いたげな顔で稲川を見ると、稲川はにっこり笑い頷いた。
「勿論、いいよ」
「あ、ありがとうございます……あぐりも喜びます……
あっ!何に書いてもらおう……タオルとか……」
アタフタするほなみに、稲川はふふっと笑うとピックを取り出して、小さな三角形に器用にサインを書いた。
「はい。これを渡してくれるかな?」
「――ありがとうございます……!」
ほなみは感激してピックを抱き締めるが、西本は何故かむくれていた。
「ピック投げるとか……格好いいよなーー俺もやってみたいなーー」
「え、ギター弾けるの?」
「もちろん弾けるよ!今度聴かせてやる!俺のギターやばいよ?
……どうする?そしたら、ますます惚れるよ?腰砕けるかもよ?」
何処か得意げな妖しい笑みを向けられ、ほなみはドキドキしながら頷いた。
「ハハハハ!」
稲川がお腹を抱えて笑っている。
ほなみが思った事を、西本がそのまま言った。
「……あぐ……り?」
稲川の表情が一変すると、ほなみは怪訝な眼差しで彼を見る。
しばらく考える様な仕種をした稲川は静かに訊ねた。
「お友達……かい?」
「は、はい。今日体調を悪くして来れなくなったんです」
「サインを書いてもらってあぐりちゃんにあげようよ」
西本が、さも良い事を思い付いた、と言いたげな顔で稲川を見ると、稲川はにっこり笑い頷いた。
「勿論、いいよ」
「あ、ありがとうございます……あぐりも喜びます……
あっ!何に書いてもらおう……タオルとか……」
アタフタするほなみに、稲川はふふっと笑うとピックを取り出して、小さな三角形に器用にサインを書いた。
「はい。これを渡してくれるかな?」
「――ありがとうございます……!」
ほなみは感激してピックを抱き締めるが、西本は何故かむくれていた。
「ピック投げるとか……格好いいよなーー俺もやってみたいなーー」
「え、ギター弾けるの?」
「もちろん弾けるよ!今度聴かせてやる!俺のギターやばいよ?
……どうする?そしたら、ますます惚れるよ?腰砕けるかもよ?」
何処か得意げな妖しい笑みを向けられ、ほなみはドキドキしながら頷いた。
「ハハハハ!」
稲川がお腹を抱えて笑っている。