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Love adventure
第39章 星の瞬きよりも ②
「本当にありがとうございます……
私の友達、BEATSのデビュー時から稲川さんの大ファンで……写真とか雑誌を毎日持ち歩いてたりしたんです。学校で先生に見つかって没収された時なんか泣いて悔しがってました……」
「……そう…」
稲川は、椅子に深く腰掛けたまま、目を閉じて話しを聞いていたが、身を乗り出してほなみをじっと見る。
「君もクレッシェンドのファンなのかな?」
「は、はい。テレビで見て一目惚れしてしまっ……じゃなくて、曲をとても気に入ってしまって……」
「何っ?一目惚れ、とか今聴こえたぞ!初耳だぞ!
俺に一目惚れだったのか!?」
西本が、耳ざとくほなみの言葉を拾い、目を輝かせた。
「……えっと……だから……あの映像が…素敵だったからっ……」
ほなみは、照れて口ごもる。
「『西君が素敵だったから☆』の間違いだろっ!?
なんだよ……知らなかったなあ……ひと目でほなみの心を奪ってたなんてさあーー」
「も、もうっ……知らない!」
「ハッハッハッハ……」
稲川が、さも可笑しそうに笑っている。
(また笑われた……)
ほなみは恥ずかしさに俯いた。
私の友達、BEATSのデビュー時から稲川さんの大ファンで……写真とか雑誌を毎日持ち歩いてたりしたんです。学校で先生に見つかって没収された時なんか泣いて悔しがってました……」
「……そう…」
稲川は、椅子に深く腰掛けたまま、目を閉じて話しを聞いていたが、身を乗り出してほなみをじっと見る。
「君もクレッシェンドのファンなのかな?」
「は、はい。テレビで見て一目惚れしてしまっ……じゃなくて、曲をとても気に入ってしまって……」
「何っ?一目惚れ、とか今聴こえたぞ!初耳だぞ!
俺に一目惚れだったのか!?」
西本が、耳ざとくほなみの言葉を拾い、目を輝かせた。
「……えっと……だから……あの映像が…素敵だったからっ……」
ほなみは、照れて口ごもる。
「『西君が素敵だったから☆』の間違いだろっ!?
なんだよ……知らなかったなあ……ひと目でほなみの心を奪ってたなんてさあーー」
「も、もうっ……知らない!」
「ハッハッハッハ……」
稲川が、さも可笑しそうに笑っている。
(また笑われた……)
ほなみは恥ずかしさに俯いた。