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Love adventure
第40章 星の瞬きよりも ③
西本は、ヒラリとステージに飛び乗り、稲川と軽く握手をし笑いあった。
「西く――ん!」
「西君!」
「西君歌って――!」
拍手と共にあちこちから声が飛んで来る。
「おいっ!君ら、BEATSの時よりも喜んでないかっ?」
おどけた稲川の言い方に笑いが起きた。
西本は爽やかな笑顔で、客席に向かい恭しくお辞儀をすると、ステージ中央にあるピアノの前に立った。
ふたりは、マイクを通さずに言葉を交わすと、不敵な笑みを浮かべる。
西本がジャケットを脱いで半袖のシャツ姿になると、その仕種に痺れた女の子達の悲鳴があちこちであがった。
彼が目を閉じ、深呼吸をすると、長い指が鍵盤の上で自在に踊り始める。
ほなみは安堵する。
前と変わらず、ちゃんと弾けている様だ。
彼の奏でる美しい旋律に会場じゅうから溜息が漏れている。
ピアノに合わせ、稲川が即興でギターを鳴らし始めると、会場は緩やかなリズムに乗り小さな波のように揺れ始めた。
「西く――ん!」
「西君!」
「西君歌って――!」
拍手と共にあちこちから声が飛んで来る。
「おいっ!君ら、BEATSの時よりも喜んでないかっ?」
おどけた稲川の言い方に笑いが起きた。
西本は爽やかな笑顔で、客席に向かい恭しくお辞儀をすると、ステージ中央にあるピアノの前に立った。
ふたりは、マイクを通さずに言葉を交わすと、不敵な笑みを浮かべる。
西本がジャケットを脱いで半袖のシャツ姿になると、その仕種に痺れた女の子達の悲鳴があちこちであがった。
彼が目を閉じ、深呼吸をすると、長い指が鍵盤の上で自在に踊り始める。
ほなみは安堵する。
前と変わらず、ちゃんと弾けている様だ。
彼の奏でる美しい旋律に会場じゅうから溜息が漏れている。
ピアノに合わせ、稲川が即興でギターを鳴らし始めると、会場は緩やかなリズムに乗り小さな波のように揺れ始めた。