この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Love adventure
第43章 Love meeting ③
「芸能記者かそれとも岸智也のスパイか――」
「……でもこのマンションを智也は知らないわよ?」
「あれだけデカイ会社の御曹司だったらいくらでも金を積んで腕の立つ探偵を雇うだろうよ……」
「……ねえ、ほなみと西君、どうなるの?」
「俺に聞いてどうする」
「私……昔からあの子と仲良しで友達で居るけど……あんなに生き生きしたほなみ、初めて見るもの……だから……二人の事、許してよ」
あぐりが懇願するように見つめる。綾波はオペラグラスから目を離し、彼女の腰をぐいっと抱き寄せた。
「きゃっ!」
「あぐり!」
野村が駆け寄ると、あぐりは綾波の腕を摺り抜け野村の後ろに隠れる。
「綾波さん……」
野村は綾波を睨むが、綾波はふたりを交互に見て笑った。
「……お前たちも人の心配より自分を心配した方がいい……明日は我が身だぞ」
野村は背中から廻されるあぐりの手をぎゅっと握り言った。
「……とにかく今は、バンド復活の事が第一ですね?」
「そうだ。次から次へとオファーが来ているぞ。例えばCMやドラマタイアップ、
『ミュージックスタイル』への出演リクエストも殺到している……
今、バンドが重大なターニングポイントを迎えているという事をお前ら自覚しろよ」
「……でもこのマンションを智也は知らないわよ?」
「あれだけデカイ会社の御曹司だったらいくらでも金を積んで腕の立つ探偵を雇うだろうよ……」
「……ねえ、ほなみと西君、どうなるの?」
「俺に聞いてどうする」
「私……昔からあの子と仲良しで友達で居るけど……あんなに生き生きしたほなみ、初めて見るもの……だから……二人の事、許してよ」
あぐりが懇願するように見つめる。綾波はオペラグラスから目を離し、彼女の腰をぐいっと抱き寄せた。
「きゃっ!」
「あぐり!」
野村が駆け寄ると、あぐりは綾波の腕を摺り抜け野村の後ろに隠れる。
「綾波さん……」
野村は綾波を睨むが、綾波はふたりを交互に見て笑った。
「……お前たちも人の心配より自分を心配した方がいい……明日は我が身だぞ」
野村は背中から廻されるあぐりの手をぎゅっと握り言った。
「……とにかく今は、バンド復活の事が第一ですね?」
「そうだ。次から次へとオファーが来ているぞ。例えばCMやドラマタイアップ、
『ミュージックスタイル』への出演リクエストも殺到している……
今、バンドが重大なターニングポイントを迎えているという事をお前ら自覚しろよ」