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Love adventure
第43章 Love meeting ③
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マンションで綾波は作業を終えパソコンを閉じソファから立ち上がる。
寝室から西本が出てきて丁度鉢合わせた。
「――皆は?」
西本は、シャツの前をはだけたまま、髪を少し乱している。
彼から花の薫りがフワリと漂うが、それは彼女の――ほなみの移り香なのだろうか。
魅惑的なその薫りに、綾波の脳天が少々痺れる。
「……帰った。ミーティングはまた明日やる。ほなみは?」
「……恥ずかしいって、出てこないんだ」
西本は、愛おしげに微笑んだが、綾波はふん、と鼻を鳴らした。
「明日は部屋にこもるなよ」
「わかってるよ……そうだ、綾波。
俺……プロポーズした」
綾波は鋭い目で彼を見た。
「本気なのか」
「……ほなみが何かを隠してる事くらい、俺もわかってる。それが何であっても……ほなみが欲しいんだ」
西本の瞳は、今までに見たことが無い真剣な光を帯びている。
「――そうか――」
綾波は溜息を吐き、西本の頭を軽く小突いた。
「いてっ!何だよ!」
「……お前は昔から言うと聞かなかったからな……気持ちは変わらないんだな?」
「おうっ!当たり前だ」
「……了解した」
綾波が靴を履き出て行こうとするが、背後から西本が声をかける。
「却下されると思ってたぞ」
「――祐樹」
「?」
「――気張れよ」
綾波は短くそう言い、マンションを出て行った。
マンションで綾波は作業を終えパソコンを閉じソファから立ち上がる。
寝室から西本が出てきて丁度鉢合わせた。
「――皆は?」
西本は、シャツの前をはだけたまま、髪を少し乱している。
彼から花の薫りがフワリと漂うが、それは彼女の――ほなみの移り香なのだろうか。
魅惑的なその薫りに、綾波の脳天が少々痺れる。
「……帰った。ミーティングはまた明日やる。ほなみは?」
「……恥ずかしいって、出てこないんだ」
西本は、愛おしげに微笑んだが、綾波はふん、と鼻を鳴らした。
「明日は部屋にこもるなよ」
「わかってるよ……そうだ、綾波。
俺……プロポーズした」
綾波は鋭い目で彼を見た。
「本気なのか」
「……ほなみが何かを隠してる事くらい、俺もわかってる。それが何であっても……ほなみが欲しいんだ」
西本の瞳は、今までに見たことが無い真剣な光を帯びている。
「――そうか――」
綾波は溜息を吐き、西本の頭を軽く小突いた。
「いてっ!何だよ!」
「……お前は昔から言うと聞かなかったからな……気持ちは変わらないんだな?」
「おうっ!当たり前だ」
「……了解した」
綾波が靴を履き出て行こうとするが、背後から西本が声をかける。
「却下されると思ってたぞ」
「――祐樹」
「?」
「――気張れよ」
綾波は短くそう言い、マンションを出て行った。