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Love adventure
第46章 ぶつかり合う予感
「まあ、売れればある程度の自由があるというのは、あながち間違えではないな……
そこまで行くには相当険しいが……」
「西君ならできると思います……」
ほなみは、彼を思って目を閉じる。
初めてテレビで声を聴き、姿を見てから、自分の本当の人生が始まった気がしている――
岸の家から受けた恩義に背く事は出来ない、と自分をずっと抑え込んで来た。
結婚も、智也と一緒に生きたいから決めた訳ではない。
それしか道がないと思い込んでいたからだ。
そんな自分に気がついたのは、クレッシェンドの音楽と、西君に会ったから――
けれど、やっぱり嘘は付けない。
しかし正面きって智也に自分の気持ちを伝えられるだろうか――
『自分に素直になる勇気の魔法がかかっているマカロンだよ?☆』
浜田の笑顔がふと頭に過ぎり、鼻の奥がつんと痛む。
勇気が欲しい、とほなみは切実に思った。
そこまで行くには相当険しいが……」
「西君ならできると思います……」
ほなみは、彼を思って目を閉じる。
初めてテレビで声を聴き、姿を見てから、自分の本当の人生が始まった気がしている――
岸の家から受けた恩義に背く事は出来ない、と自分をずっと抑え込んで来た。
結婚も、智也と一緒に生きたいから決めた訳ではない。
それしか道がないと思い込んでいたからだ。
そんな自分に気がついたのは、クレッシェンドの音楽と、西君に会ったから――
けれど、やっぱり嘘は付けない。
しかし正面きって智也に自分の気持ちを伝えられるだろうか――
『自分に素直になる勇気の魔法がかかっているマカロンだよ?☆』
浜田の笑顔がふと頭に過ぎり、鼻の奥がつんと痛む。
勇気が欲しい、とほなみは切実に思った。