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Love adventure
第46章 ぶつかり合う予感

♪君は(旋律)恋を奏でた
君は(旋律)恋を撒いた♪
スマホの着信が不意に鳴り、ディスプレイを見てほなみは固まった。
ミラー越しに綾波はその様子に気付き、眼鏡の奥の目を光らせる。
ほなみは小声で囁いた。
「と、智也から……です」
狼狽えるほなみに、綾波は冷静に言う。
「落ち着け――奴は今パリだ。少なくともすぐには来れないさ。いつも通りに話せばいい」
「で、でも」
「出ないと怪しまれるぞ……」
ほなみは、ぎゅっと拳を胸の前で固め、意を決して電話に出た。
ズクズクズク……
嫌な心臓の疼きだ。
君は(旋律)恋を撒いた♪
スマホの着信が不意に鳴り、ディスプレイを見てほなみは固まった。
ミラー越しに綾波はその様子に気付き、眼鏡の奥の目を光らせる。
ほなみは小声で囁いた。
「と、智也から……です」
狼狽えるほなみに、綾波は冷静に言う。
「落ち着け――奴は今パリだ。少なくともすぐには来れないさ。いつも通りに話せばいい」
「で、でも」
「出ないと怪しまれるぞ……」
ほなみは、ぎゅっと拳を胸の前で固め、意を決して電話に出た。
ズクズクズク……
嫌な心臓の疼きだ。

