この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Love adventure
第46章 ぶつかり合う予感

「もしもし……」
平静な声が出た事に、自分で驚いた。
『ほなみ――元気か』
久々の智也の声は、威圧的な物も、探る様な響きもないように感じた。
「うん。智也は忙しいの?」
『まあまあだな……風邪を引いたりしてないか?』
「大丈夫……智也は?」
『心配してくれるのか?』
ほなみは思わずギクリとして、唇を震わせる。
「……う、うん……」
『ほなみ』
「うん?」
『お前を抱きたい――』
返事のしようが無く、ほなみは言葉に詰まる。
『この間の夜の事が……忘れられないんだ……
何をしていても……頭からほなみが離れない……』
溜息混じりの声は、この間の激しい交わりの記憶を呼び醒まし、反射的に身体の奥が熱く疼く。
打ち消そうとしても、更に智也に電話口で囁かれ、背中の辺りがぞわりとした。
『今すぐお前をベッドへ沈めたい……』
「……と、智也」
ほなみの上擦る声と、紅潮する頬を見て、綾波の目が訝しげに光るのがミラーに映る。
平静な声が出た事に、自分で驚いた。
『ほなみ――元気か』
久々の智也の声は、威圧的な物も、探る様な響きもないように感じた。
「うん。智也は忙しいの?」
『まあまあだな……風邪を引いたりしてないか?』
「大丈夫……智也は?」
『心配してくれるのか?』
ほなみは思わずギクリとして、唇を震わせる。
「……う、うん……」
『ほなみ』
「うん?」
『お前を抱きたい――』
返事のしようが無く、ほなみは言葉に詰まる。
『この間の夜の事が……忘れられないんだ……
何をしていても……頭からほなみが離れない……』
溜息混じりの声は、この間の激しい交わりの記憶を呼び醒まし、反射的に身体の奥が熱く疼く。
打ち消そうとしても、更に智也に電話口で囁かれ、背中の辺りがぞわりとした。
『今すぐお前をベッドへ沈めたい……』
「……と、智也」
ほなみの上擦る声と、紅潮する頬を見て、綾波の目が訝しげに光るのがミラーに映る。

