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Love adventure
第47章 ウェディング・マーチ
ステージが大騒ぎの中、志村は歌うのを止め、ほなみの方に歩いて来ると、スマートな仕草で席まで誘導した。
「突っ立てないでここにおいで?」
「は、はい」
ほなみは隣に座り、緊張しながら挨拶した。
「岸ほなみと申します…よ、よろしくお願…」
そこで急に寒気が襲い、盛大にくしゃみをしてしまった。
「何やってんだお前」
綾波が呆れ顔になる。
「す、すいません!」
志村はケラケラ笑った。
「綾波君――いくらほなみさんを好みに着飾らせたいからって、寒いのに薄着させて可哀相じゃないの!
貴方、やっぱりSねえ?」
お姉ぽい話し方にほなみは唖然とするが、綾波は平然としている。
「まあ、どちらかと言えば……そうですかね。
女でも男でもコナかけてみて反応がいいと虐げたくなりますね」
ほなみはギョッとして綾波を見た。
志村は大ウケしている。
「キャハハ!綾波君に好かれた女は不幸よねえ」