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Love adventure
第47章 ウェディング・マーチ
いつの間にか席に座ってフルーツを頬張っていたあぐりは、野村の肩に寄り掛かり、眠そうだ。
「ちゅ――だ……人前ちゅ――」
「する?」
「……ば――か……オリコンで一位取るように……なってから……物を言ってよね……むにゃ」
「もし」
「ふにゃ?」
「もしクレッシェが一位取ったら……その時は」
「――ぐ――」
盛大に鼾をかいて膝に崩れ落ちたあぐりの頬に、野村は大事そうに触れた。
そしてほなみは、抱き締められたまま狼狽していた。
「西君っ!離して」
「やーーだよっ」
舌を出して無邪気に言われ唖然とする。
「恥ずかしいよ!皆の前で」
「皆の前だからさ」
「え?」
彼は、拘束を緩め、ほなみの髪に指で触れて、甘く囁いた。
「……可愛いな、ほなみ」
さらりと言われ、ほなみは顔どころか全身が真っ赤になりよろめいた。
彼が素早く支え、胸に引き寄せる。
「真っ赤だよ?……もう酔ってる?」
「う……綾波さんに……ワインを……」
「――」
彼は、脚を組み悠然とワインのグラスを空けている綾波を睨んだ。
視線に気づいた綾波は肩をすくめる。
「おい、俺はそんなに飲ませてないぞ?」
「ちゅ――だ……人前ちゅ――」
「する?」
「……ば――か……オリコンで一位取るように……なってから……物を言ってよね……むにゃ」
「もし」
「ふにゃ?」
「もしクレッシェが一位取ったら……その時は」
「――ぐ――」
盛大に鼾をかいて膝に崩れ落ちたあぐりの頬に、野村は大事そうに触れた。
そしてほなみは、抱き締められたまま狼狽していた。
「西君っ!離して」
「やーーだよっ」
舌を出して無邪気に言われ唖然とする。
「恥ずかしいよ!皆の前で」
「皆の前だからさ」
「え?」
彼は、拘束を緩め、ほなみの髪に指で触れて、甘く囁いた。
「……可愛いな、ほなみ」
さらりと言われ、ほなみは顔どころか全身が真っ赤になりよろめいた。
彼が素早く支え、胸に引き寄せる。
「真っ赤だよ?……もう酔ってる?」
「う……綾波さんに……ワインを……」
「――」
彼は、脚を組み悠然とワインのグラスを空けている綾波を睨んだ。
視線に気づいた綾波は肩をすくめる。
「おい、俺はそんなに飲ませてないぞ?」