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Love adventure
第49章 危険なknight
無心にパンを頬張る綾波の目の前で、ほなみは柔らかく微笑んでいた。
――そうか。この女のこういう所に、祐樹も三広もやられる訳だな――
甘さが絶妙なクロワッサンと野菜たっぷりのキッシュを平らげながらそんな事を考える。
「また作って来ます」
「おい。男の一人暮らしにノコノコまた来て何かあっても知らんぞ」
「えっ――」
そこで初めてほなみは困ったような表情になり、その頬が染まっているのを見て、内心舌打ちをしたくなる。
(おい……今頃になって恥ずかしがるなよ……)
居心地悪そうに俯いてから顔を上げ、綾波と視線が合うと、ほなみの頬は更に紅く染まる。
綾波の加虐心に火が点いた瞬間だった。