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第51章 誘惑は狂おしく

　中途半端に脱がされた姿のほなみは、一糸まとわぬ裸体になるよりも、男の劣情を煽る。膨らみの突起が見えるか見えないかという所を絶妙にブラが覆い、スカートから太股がのぞき、身を捩る度にショーツが見え隠れする。
　彼は手を動かすのを止め、そんなほなみをなぶるような目で眺めた。
　ほなみは、思わず手で隠してしまうが強い腕で阻止され、いつの間にか組み敷かれていた。

｢……凄くいい眺めだよ｣
｢あんまり見ないで……っ｣
｢写真に撮りたいくらいに素敵だよ｣
｢嫌っ｣

　声を詰まらせて首を振ると、優しいキスを頬にされた。

｢ゴメンね……ウソだよ……そんな事しないよ｣