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Love adventure
第6章 秘めておくべき想い
「……サイテーな発言」
三広の隣に立っている、フワフワとしたパーマの細身の男性が、西本を睨んだ。
「亮介、いい子ぶってんなよ。お前も同類のくせに!他人事みたいな顔すんじゃねー!」
西本は、亮介と呼ばれた男性に子供の様に食ってかかる。
「ほなみさん、だよね?昨日はたくさんのCD買ってくれてありがとう。
うちのボーカルが失礼で、本当にごめんね。祐樹の事は嫌いでも、クレッシェンドの事は嫌いにならないでね?」
亮介は、彼を無視し、にこやかに笑う。
「あっ……そういえば、私、昨日CDを忘れて」
茶髪のビジュアルバンドに居そうな男性が、ほなみにCDの入った紙袋を渡した。
「あ、ありがとうございます……」
ほなみがお辞儀するが、茶髪の男性はふいと横を向き盛大に欠伸をした。
浜田がメンバーの一人一人を指差す。
「この眠そうな派手なホストもどきの兄さんが、野村 大(ひろし)。
出目金みたいな小っさなのが根本 三広(みつひろ)。
このガリガリ兄さんが神田 亮介(りょうすけ)だよ~」
「ひっでぇ紹介だな」
三広が口を尖らせる。
「あと、手が超早くてサイテーなピアノボーカルの、西本 祐樹!」
浜田は、西本の背中を叩いてウインクした。
――西君は“西本 祐樹"という名前なのね。
ほなみは、頭の中でその名前を繰り返した――ニシモト、ユウキ――
「ほなみちゃん昨日体調悪かったの?大丈夫?お友達も心配してたよ?」
「浜田さん、何も言わずに帰ってすみませんでした……もう大丈夫です」
その時、ほなみは西本と目が合い頬が一瞬で熱くなる。誤魔化す為に下を向き、持ってきたチョコレートをバッグから出して浜田に渡した。
「おやっ!これはこれは」
浜田が目を丸くする。
「一日遅れですいません」
「有り難く貰うよーー!しかし、食べるのが勿体ないねえ!……飾っておこうかなあ」
「やだ。そんな大したチョコレートじゃないですよ……」
ほなみは苦笑した。
三広の隣に立っている、フワフワとしたパーマの細身の男性が、西本を睨んだ。
「亮介、いい子ぶってんなよ。お前も同類のくせに!他人事みたいな顔すんじゃねー!」
西本は、亮介と呼ばれた男性に子供の様に食ってかかる。
「ほなみさん、だよね?昨日はたくさんのCD買ってくれてありがとう。
うちのボーカルが失礼で、本当にごめんね。祐樹の事は嫌いでも、クレッシェンドの事は嫌いにならないでね?」
亮介は、彼を無視し、にこやかに笑う。
「あっ……そういえば、私、昨日CDを忘れて」
茶髪のビジュアルバンドに居そうな男性が、ほなみにCDの入った紙袋を渡した。
「あ、ありがとうございます……」
ほなみがお辞儀するが、茶髪の男性はふいと横を向き盛大に欠伸をした。
浜田がメンバーの一人一人を指差す。
「この眠そうな派手なホストもどきの兄さんが、野村 大(ひろし)。
出目金みたいな小っさなのが根本 三広(みつひろ)。
このガリガリ兄さんが神田 亮介(りょうすけ)だよ~」
「ひっでぇ紹介だな」
三広が口を尖らせる。
「あと、手が超早くてサイテーなピアノボーカルの、西本 祐樹!」
浜田は、西本の背中を叩いてウインクした。
――西君は“西本 祐樹"という名前なのね。
ほなみは、頭の中でその名前を繰り返した――ニシモト、ユウキ――
「ほなみちゃん昨日体調悪かったの?大丈夫?お友達も心配してたよ?」
「浜田さん、何も言わずに帰ってすみませんでした……もう大丈夫です」
その時、ほなみは西本と目が合い頬が一瞬で熱くなる。誤魔化す為に下を向き、持ってきたチョコレートをバッグから出して浜田に渡した。
「おやっ!これはこれは」
浜田が目を丸くする。
「一日遅れですいません」
「有り難く貰うよーー!しかし、食べるのが勿体ないねえ!……飾っておこうかなあ」
「やだ。そんな大したチョコレートじゃないですよ……」
ほなみは苦笑した。