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Love adventure
第55章 バースデーパーティー

(話しやすい雰囲気にするからって綾波さんは言っていたけれど、一体どんな風にそこまで持っていくんだろう……)
ほなみは心配でたまらない。
あぐりと野村はお互いに目を合わせないままだ。
三広と亮介はショックから抜け出せないらしく、隅っこで壁に向かって何か話しかけている。
ほなみは不意に顎をつかまれた。
西本の澄んだ瞳がじっと見つめている。
「何を考えてる?」
「――」
「……隣に居るのに、遠くに飛んで行きそうだな……」
「え……」
西本の瞳の中に切ない色が沈むと、顎をつかんでいた指が頬に添えられ、彼の唇が近づいて来る。
「……離さないけどね?」
「西……君っ」
シャンプーの香りと共にサラサラした前髪が額にかかる。
キスを受け入れようと瞼を閉じた時、ライヴハウスのドアがギイと音を立てて開いた。
ほなみは心配でたまらない。
あぐりと野村はお互いに目を合わせないままだ。
三広と亮介はショックから抜け出せないらしく、隅っこで壁に向かって何か話しかけている。
ほなみは不意に顎をつかまれた。
西本の澄んだ瞳がじっと見つめている。
「何を考えてる?」
「――」
「……隣に居るのに、遠くに飛んで行きそうだな……」
「え……」
西本の瞳の中に切ない色が沈むと、顎をつかんでいた指が頬に添えられ、彼の唇が近づいて来る。
「……離さないけどね?」
「西……君っ」
シャンプーの香りと共にサラサラした前髪が額にかかる。
キスを受け入れようと瞼を閉じた時、ライヴハウスのドアがギイと音を立てて開いた。

