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Love adventure
第55章 バースデーパーティー

(大丈夫……隣には西君が居るんだから……綾波さんを見ても……
私は……変になったりなんか……しない……)
ほなみは、胸のざわめきを必死に抑えながら、西本の手を握る。
彼は、一瞬目を見開いたが、ほなみの額にキスをして囁いた。
「ふふ……ほなみは、甘えん坊だな」
ほなみは彼を真っ直ぐに、潤む目で見つめた。
綾波は、上着を脱ぎバーテンに預けながらふたりをちらりと見るが、その表情からは彼が何を思うのかは読み取れない。
「皆揃ってるな」
「揃ってるなじゃね――よ。お前が最後だぜ?罰ゲームで後で何か歌えよ」
西本は幼い子供のように頬を膨らませた。
「別に構わん」
綾波がニヤリとした時、バチッと視線がぶつかり、ほなみは思わず西本の背中に隠れた。
またからかわれるかと身構えていたが、綾波はほなみの前を素通りし、三広と亮介の首根っこをつかまえ、引きずって椅子に座らせた。

