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第59章 奪還作戦

｢申し訳ないですが今から動けますか｣
｢オッケーだよ！｣

　浜田は綾波に頷き、着ぐるみの内ポケットに様々な道具を詰め込み始める。

｢はまじろうはね、収納性もバッチリなんだよ。これで手ぶらだし、思う存分動けるよーー、ははは！｣
｢って、その格好で行く気ですか？｣
｢この着替えしか持ってきてないんだよねえ～アハハ｣

　綾波は頭を抱え考え込むが、諦めた様に溜め息を吐いた。

｢……俺は先にホテルに潜入します。
　浜田さんは朝になったら行動開始して下さい｣

　綾波は浜田から渡されたペン型の通信機をポケットに入れ、イヤホンを装着した。

｢指示をこちらから出しますのでよろしくお願いします｣
｢はいよっ！けど、くれぐれも無理したらだめだよ？｣

　綾波は頷いてリビングから出た。