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Love adventure
第59章 奪還作戦

足音を立てず、息を殺して影の如く移動しつつレーダーの反応を見る。
今のところ針は振れないが、一番奥のスイートはまだ試していない。
綾波はスイートルームの前に立つ。
――ビン!と針が振りきれた。
(いちかばちか、行ってみるか――!)
細い針金をポケットから出し、鍵穴へ差し込む。
カチャカチャと勘に任せて探っているとわずかに手応えがあった。
その取っ掛かりを逃がさずに慎重に針を動かす。
――カチャリ。
しんとした廊下に音が響いた。
瞬きさえするのを躊躇うくらい静かにドアを開ける。
暗い部屋の中は目を凝らしても何も見えそうに無いが、ゆっくりと壁伝いに移動すると段々と目が慣れてきた。
今のところ針は振れないが、一番奥のスイートはまだ試していない。
綾波はスイートルームの前に立つ。
――ビン!と針が振りきれた。
(いちかばちか、行ってみるか――!)
細い針金をポケットから出し、鍵穴へ差し込む。
カチャカチャと勘に任せて探っているとわずかに手応えがあった。
その取っ掛かりを逃がさずに慎重に針を動かす。
――カチャリ。
しんとした廊下に音が響いた。
瞬きさえするのを躊躇うくらい静かにドアを開ける。
暗い部屋の中は目を凝らしても何も見えそうに無いが、ゆっくりと壁伝いに移動すると段々と目が慣れてきた。

