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Love adventure
第59章 奪還作戦

まず部屋の入り口付近に靴があるか、目視と爪先で確認する。
すると、一足も置いていない。綾波は首を傾げた。
(――誰も居ないわけはないだろう?)
衣擦れの音を立てないように注意しながら、広いベッドルームらしき部屋の入り口から中の様子をうかがう。
人の気配を感じ取り、綾波は中腰で移動を始めた。
規則正しい小さな寝息が聴こえて来る。
あまりにも広い部屋で、永遠にベッドまで辿り着かないような気がしたが、ようやくベッドの脇まで来ると、目の前に華奢な手が垂れているのが見えた。
注意深く目を凝らすと、ベッドで眠っているのはひとりだということがわかる。
その手をそっと取り、その柔らかさに、誰がそこにいるのかを確信した。
「ほなみ……」
すると、一足も置いていない。綾波は首を傾げた。
(――誰も居ないわけはないだろう?)
衣擦れの音を立てないように注意しながら、広いベッドルームらしき部屋の入り口から中の様子をうかがう。
人の気配を感じ取り、綾波は中腰で移動を始めた。
規則正しい小さな寝息が聴こえて来る。
あまりにも広い部屋で、永遠にベッドまで辿り着かないような気がしたが、ようやくベッドの脇まで来ると、目の前に華奢な手が垂れているのが見えた。
注意深く目を凝らすと、ベッドで眠っているのはひとりだということがわかる。
その手をそっと取り、その柔らかさに、誰がそこにいるのかを確信した。
「ほなみ……」

