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Love adventure
第59章 奪還作戦
「ほなみ……ちょ……離せ」

 綾波は懸命に自分を押し止め、絡み付く細い腕をほどこうとしたが、ほなみが抱きついて離さない。
 胸の中で彼女が震えているのが分かると、無理に離すのを諦めて頭を撫でた。

「西……君っ……」
「――!」

 その呟きに綾波は凍りつく。

「会いたかった……西君……」
「ほなみ……」

 頭を撫でていた手を背中に滑らせると、ほなみは弾かれた様に我に返り、目を見開いて綾波を見た。

「綾……波……さん」

 綾波は、ほなみを抱き締めたまま見つめている。

「ご……ごめんなさい!」

 ほなみは狼狽して離れようとするが、更に強く抱き締められて身動きが出来ない。

「綾波さんっ……離し……て」

 綾波はほなみをベッドに倒し、彼女の腕をつかみ裸の身体を眺めた。
 ほなみは必死で身を捩るが敵わず、目で辱しめられる恥ずかしさに耐え切れず頬を真っ赤に染めた。

「――智也は」

 綾波は、静かに訊ねた。

「昨夜……急に会社に呼ばれて出掛けました……」

 ほなみは顔を逸らして消え入るように話す。

「お前……ずっとその格好なのか」

 綾波の視線が身体に絡み付くのが分かり、ほなみは全身から火が出る程恥ずかしかった。

「逃げられないように……だと思います……靴も……隠されました」
「そして……ずっと抱かれていたのか……」

 綾波は、胸元の、智也が付けたであろう徴(しるし)を指でなぞった。

「あっ!」

 ほなみは、思わず声を上げてしまう。


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