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Love adventure
第59章 奪還作戦

はまじろうがラジカセで流しているのは、クレッシェンドの新曲だった。
ほなみと、西本祐樹で作った曲だ。
東京に来て、甘い恋の喜びに酔い、一方ではこの時間はもう残り少ないと、やり場のない切なさをもて余してーー
そんな気持ちを彼にも隠し、せめて愛し合っていた時の記念に、証となる物を作りたかった。
まさかそれが本当にクレッシェンドの楽曲として世の中に出回る事になるとは思っていなかったが……
曲が出来上がるまでの経緯を思い出すと感慨深いが、今は浸っている場合ではない。
早くこの場から離れないと、中野がじきに目を覚まして追ってくる。
智也も今に戻ってくるだろう。
「君のために~歌うよ~ヒュー!」
浜田はノリノリでジャンプして、身体中でリズムに乗り、いつの間にかロビーの人達を魅了していた。
皆引き込まれて、手拍子をして歌を口ずさんでいる。
「ほれ、折角だからお前も踊ってこい!」
「えっ!?」
「お前は今ダンサーなんだろ?ほらっ」
綾波に背中をバンと押され、ほなみもはまじろうと一緒に踊る羽目になってしまい、浜田のリードでクルクル回されたり、抱えられたりした。
訳がわからないまま、なすがままだったが、拍手喝采を浴びると悪い気持ちはしない。
はま子とはまじろうは拍手してくれる人達に深々とお辞儀した。
ほなみと、西本祐樹で作った曲だ。
東京に来て、甘い恋の喜びに酔い、一方ではこの時間はもう残り少ないと、やり場のない切なさをもて余してーー
そんな気持ちを彼にも隠し、せめて愛し合っていた時の記念に、証となる物を作りたかった。
まさかそれが本当にクレッシェンドの楽曲として世の中に出回る事になるとは思っていなかったが……
曲が出来上がるまでの経緯を思い出すと感慨深いが、今は浸っている場合ではない。
早くこの場から離れないと、中野がじきに目を覚まして追ってくる。
智也も今に戻ってくるだろう。
「君のために~歌うよ~ヒュー!」
浜田はノリノリでジャンプして、身体中でリズムに乗り、いつの間にかロビーの人達を魅了していた。
皆引き込まれて、手拍子をして歌を口ずさんでいる。
「ほれ、折角だからお前も踊ってこい!」
「えっ!?」
「お前は今ダンサーなんだろ?ほらっ」
綾波に背中をバンと押され、ほなみもはまじろうと一緒に踊る羽目になってしまい、浜田のリードでクルクル回されたり、抱えられたりした。
訳がわからないまま、なすがままだったが、拍手喝采を浴びると悪い気持ちはしない。
はま子とはまじろうは拍手してくれる人達に深々とお辞儀した。

