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Love adventure
第60章 Destiny

綾波は、開けたはま子のファスナーを元に戻し、しゃくり上げるほなみを宥める様に頭を撫でた。
「私……私はっ……」
「……うん」
「西君が……っ好き……なの……」
「だよな」
大きな掌が、ほなみの涙を拭う。
「なのに……智也に…っ!抱かれ……たり……」
「……」
苦し気に声を詰まらせるほなみを、綾波が抱きしめる。
「綾波さんに……触られても……私……拒否できなっ……」
「嫌じゃないなら、いいだろうが」
綾波の手が頭をポンポン叩いた。
「そんなの……困るのっ!……私……しっかりしなきゃならないのに……
こんな風になって……どうしたらいいか、わからない……っ」
しゃくり上げるほなみを更に綾波が強く抱く。
あまりに強い力に、ほなみは小さく叫んだ。
「……っ痛い」

